品種ピックアップ
2025/2/20掲載
品種ピックアップ
2025/2/20掲載
タキイ研究農場 河西 孝昭
スタミナがあり自根栽培と同等以上の草勢で栽培終盤まで収量が安定します。栽培期間を通じて吸水・吸肥能力が衰えにくく生理障害果の発生が軽減できます。
草勢の維持を支えるグランバギーの根。
生育後半まで果形の乱れが少ない。
PMMoV-L3型台木で青枯病(B)と疫病(Pc)に強い耐病性を示すほか、サツマイモネコブ線虫(N)にも耐性を発揮します。
青枯病耐病性の比較。
低温性と耐暑性を兼ね備え、ハウス栽培から露地栽培まで幅広い作型で能力を発揮します。促成栽培、半促成栽培、雨よけハウス栽培、トンネル栽培、露地栽培、ハウス抑制栽培で使用可能。
茨城県抑制作12月下旬。温暖な日が続いた後の急な冷え込み時でも生育が安定。
本種の幼苗は主軸が太く頑健で、接ぎ木作業の効率が向上します。
PMMoV-L3型耐病性をもつ本種の穂木には、接ぎ木親和性を合わせPMMoV-L3型耐病性品種を使用します。
幼苗接ぎ木の場合は、穂木より1〜2日の早まきが目安。
青枯病、疫病、サツマイモネコブ線虫に耐病性をもつものの、圃場準備の際には土壌消毒も併用し、総合的な防除に努めましょう。
本種との接ぎ木栽培では栽培初期から枝発生が旺盛で多くの果実を着けるため、潅水、追肥を早めに開始し、草勢の低下を防ぎましょう。
2025年
春種特集号 vol.59
2024年
秋種特集号 vol.58