栽培技術
2023/2/20掲載
栽培技術
2023/2/20掲載
弊社が長年培ってきた確かな技術により製造される精密な目合・耐久性と、新採用の特許技術・虫がネットそのものを嫌がる【虫イヤ効果】で虫を遠ざける防虫ネット「ダイオサンシャイン虫バリア」をご紹介します。
株式会社イノベックス 大阪支店 永野 兼大
防虫ネットはポリエチレンを主原料とした糸を使用したものが多く、防除対象となる害虫の体より小さな目合を採用することで害虫の侵入を抑制する効果があります。0.6〜1.0o目合を用いることが一般的ですが、近年はコナジラミ類やアザミウマ類などの「微小害虫」が媒介するウイルス病による被害が問題視されており、それらを抑制するために0.4o以下の細かい目合の防虫ネットが推奨されています。しかし、地球温暖化の影響により春〜夏季に細かい目合のネットを使用すると通気性が悪く、施設内の気温が上昇し作物の生育、収量や作業自体に影響を及ぼす可能性があります。そこで、あえて0.75oと若干、目合を大きくし通気性を確保、虫イヤ効果をプラスすることで虫の侵入を抑制する、2つの効果を兼ね合わせた「虫バリア」を開発しました。
「虫バリア」は糸からものづくりを行う弊社の強みを生かし、糸を生産する際に特殊な手法で薬剤(※エトフェンプロックス:ピレスロイド様)を練り込んだ防虫ネットです。虫が直接ネットに触れないと感知しないほどのごく微量の薬剤を使用しており、虫を殺さず遠ざける【虫イヤ効果】でネットに虫がとどまり続けることを防ぎます。
必要最小限の薬剤しか放出しないため、長期間にわたり効果を発揮することができます。
虫の侵入を完全に防ぐことはできませんが、【虫イヤ効果】による微小害虫防除や農薬の使用回数を減らす効果が期待できます。減農薬や作業環境の改善などにおすすめです。
イチゴ生産者(長野県)の本圃ハウスでは、もともと1.0o目合の防虫ネットを使用されていましたが、スリップスの被害が多く0.4o目合に変更されました。しかし通気性が悪くなり、夏期の高温による生育障害が発生してしまいました。「虫バリア」に張り替えていただいたところ、通気性、防虫効果ともによく、予防防除のみに低減できそうだ、との声をいただきました。
ハウスに合わせて幅・長さ共に、ご希望サイズに加工いたします(加工幅は原反幅の組合わせで可能な幅のみ)
詳しくは…
タキイ農業オンライン https://takii-material.com/item/1714/
商品に関するお問い合わせは、株式会社イノベックスまで https://www.innovex-w.co.jp/
2024年
秋種特集号 vol.58
2024年
春種特集号 vol.57