
栽培技術
2026/2/20掲載

栽培技術
2026/2/20掲載

ズッキーニはカボチャの仲間のペポカボチャの一種で、つるが伸びないため別名「つるなしカボチャ」と言います。アメリカ南部原産で、温暖な乾燥地を好みます。
また、分枝性が弱く茎も伸長しにくいためあまり場所をとらず、強健で栽培しやすく、家庭菜園にも向く野菜です。土壌に対する適応は広く、水はけのよい畑を好みます。
さらに、25リットル以上のコンテナを使えばプランターでの栽培もできますので、小スペースで栽培を楽しめます。
発芽適温は25〜30℃で、しっかりとした温度管理が順調な発芽につながります。日当たりのよい室内など温度を確保できる場所で9〜12pサイズのポリポットに2〜3粒まいて育苗します。
本葉1枚ごろまでに、健全な苗を1本残し間引きます。
12pポリポットの場合は約30日、本葉3.5 枚程度の苗が定植適期苗になります。

タネまきの様子。

本葉3.5枚
定植時期の目安は最低気温8〜10℃、最低地温12℃以上になったころです。一般地の露地栽培では4月下旬ごろ、トンネル栽培では4月上中旬ごろになります。
元肥の量は目安として1u当たり成分量で、チッソ10〜15g、リン酸15〜20g、カリ10〜15gを施用します。マルチをすることで適度な湿度と地温が確保でき、スムーズな活着を促せます。
また、マルチ栽培は土の跳ね上がりも防止し、栽培中の病害の抑制にも有効です。
畝幅90cm、株間80cm、1条植えを目安に定植します。

風などで株が振り回されないように、長さ1.2〜1.5mの支柱を使用し、高さ1m程度となるよう支柱を立てて固定します。

古い葉や病気が発生した葉を除去し、風通しと採光性をよくして病気の発生を抑えます。
また、初期の草勢を強くするために、1〜2番目の雌花は開花前に摘花します。

交配は通常ハチが自然に行いますが、気温が低い時期や雨の日、ハチがいない場合には人工交配が必要です。早朝ほど着果がよくなるので、人工交配は遅くとも午前10時までには行いましょう。
当日咲いた雄花の花弁を除去し、葯を雌花の柱頭になぞるように軽く触れさせます。
この時、柱頭に花粉を均一に付着させること、強い力で柱頭に押しつけないことが大切です。

交配後4〜6日、果径4p、長さ20p程度が収穫の目安になります。温度が高い時期は肥大が早くなるため、収穫遅れに注意しましょう。取り遅れた果実は株への大きな負担になり、その後の草勢低下や果形の乱れ、着果不良につながります。
収穫開始ごろを目安に、チッソ成分で1m2当たり2g程度を7〜10日間隔で追肥します。摘葉は果実の下の葉2〜3枚を残して葉のみを切り取ります。葉柄は残すことで株の倒伏防止になります。

栽培盛期の様子。

追肥は株間にチッソ成分で1m2当たり2g程度施す。


「ダイナーEX」と「オーラムEX」はウイルス病やうどんこ病に強く、収量も安定しているため、初心者の方でも作りやすい品種です。
定番色の濃緑色の「ダイナーEX」を作るもよし、鮮やかな黄色の「オーラムEX」と合わせるもよし。近年人気のズッキーニの栽培にぜひご自宅でも挑戦してみてください。
❶プランターの準備
ズッキーニは、つるなしとはいえカボチャの仲間なのでプランターは大型(25リットル以上)のものを使用します。水はけのよい環境を好むため、プランターの底には鉢底石などを敷きましょう。
❷肥培管理
畑とは違い根が伸ばせるスペースが限られているため、特に肥料切れには注意します。7〜10日に1回の割合で、化成肥料を土1リットル当たり1gを目安に追肥しましょう。




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