第7回

3.寮祭

ウサギ狩りが終わり、社員・生徒全員が出席してクリスマスイブの豪華なご馳走に舌鼓し、その日のウサギ狩りの戦果報告に沸いた後、待ちに待った寮祭の開催です。
入学してほぼ1年が経ち、団体生活と厳しい実習で心身ともに成長した彼らの姿を見るのがいつも楽しみでした。

寮祭は伝統行事で毎年2部構成です。第1部は演劇が中心となります。本科生の実習班別による創作劇、あるいは出身地別による余興、特に専攻生の葉・根・果・花のグループ別による生徒・場員をネタにした劇は寮生活、実習の実話に基づくエピソードを面白おかしく紹介し、全員を笑いの渦に巻き込みます。第2部は音楽部・娯楽部(現在は廃部)によるギターで奏でる軽音楽が会場を盛り上げます。
最後は必ず新入社員の下ネタ劇が披露され、全員が大笑いします。男所帯ならではの光景ですね。
後期になり時間的には余裕が出るこの時期ですが、毎年感心するのは彼らの創作劇の内容の濃さです。特に生徒による若手社員の物まねは、特徴、しぐさをよく捉えていて、その人物が誰なのかすぐわかり、会場は爆笑の渦に包まれます。毎日、実習で汗水を流している若手社員は、生徒にとって先生というよりは苦労をともにする戦友ともいえる存在ですから、性格までよく観察しているんですね。こうやって生徒は若手社員と日々切磋琢磨して大きく成長していきます。

寮祭が無事終了すると、生徒が心待ちにした冬休暇になります。
休暇とはいえ、年明けすぐに進路決定が待ち受け、就職、専攻科進学、研修と将来の人生を決定するときを迎えます。生徒たちは実家に帰ってご家族を交え進路について考えをまとめてくるのです。

創作劇あり、音楽あり、少しだけ品のないネタもあるが、いつの時代でも会場は爆笑の渦に包まれておりました(1982年)。
創作劇あり、音楽あり、少しだけ品のないネタもあるが、いつの時代でも会場は爆笑の渦に包まれておりました(1982年)。
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