誕生から55年! ナスの代名詞となったタキイ交配「千両」「千両二号」誕生から55年! ナスの代名詞となったタキイ交配「千両」「千両二号」

2018/02/20掲載

古くから栽培されているナスは、地方種が多く、多彩な果形や肉質があり、各地方に定着しています。しかし、品質や収量性、栽培性、耐病性は高くなく、一般市場に向くものはそう多くありませんでした。1960年代の高度経済成長期に入ると、ほかの野菜と同様、ナスにおいても「よい品物を大量に」という需要が高まりました。そのような中、1961年(昭和36年)に「千両」が1964年(昭和39年)には「千両二号」が開発され、またたくまに長卵形をした千両タイプのナスが、=(イコール)日本のナスの代名詞となりました。

「千両」1964年、「千両二号」は1969年に農林大臣賞、さらに「千両二号」は1980年に農林水産大臣賞も受賞するなど計3回の栄誉に輝いており、現在も全国の産地で栽培され、家庭菜園でも愛されています。

一昨年2016年で「千両」は発売より55周年の佳節を迎えました。脅威のロングセラー品種「千両」「千両二号」の誕生秘話をプレイバックします。

日本で古くから栽培されるナスは多くの地方種をもち、多彩な果形や肉質をもつ。

長卵形タイプ=(イコール)日本のナスにした、日本のナスの代名詞「千両」シリーズ。その抜群の果形と果色の美しさ、おいしさで産地・家庭菜園とも押しも押されもせぬロングセラーに。