タキイ種苗は、チドリソウの新品種『ピンクスイング』を新発売します。
チドリソウは、切花延命剤の利用で切り花としての需要が高まっており、品種も数多く発表されています。現在では、市場での人気が高いデルフィニウムの仲間として、切り花やドライフラワ−としての評価も高く、アレンジメントにはなくてはならない品目になりました。しかし、デルフィニウムやチドリソウには、需要が高まっているピンク系の品種が少なくブル−系の品種が主流でした。また、チドリソウにはデルフィニウム※「シネンシス」系のような、一本立ちして分枝に優れ、ボリュ−ムのある品種が求められて来ました。
今回、新発表する『ピンクスイング』は極早生の一重咲き品種で、今までになかった淡いパステルピンクの小花が魅力的です。また、しっかりとした茎で花もちがよいので、切り花としても大変使いやすく、長く楽しんでいただける品種です。2001年に発表した『ブル−スイング』と同様に、スイング系の大きな特徴は一本立ちしてよく分枝するのでボリュ−ムのある株になり、※スプレ−タイプでの出荷が可能なことです。
最近では、原油高による燃料費や各種資材の価格高騰により、切り花生産の低コスト化が求められる中、早生で病気に強い品種の改良を進めてきました。『ピンクスイング』は、極早生で従来品種よりも栽培期間や加温期間が短いため燃料費を節約できる他、立枯れ病やうどんこ病などの病気に強いので薬剤の散布回数を減らすことができ、生産コストを抑えた省エネ型の品種としても期待できます。 |