CATALOG野菜品種カタログ

SL紫水エスエルシスイ

タキイ交配ナス

農林水産省登録品種(品種名:TNA029)

甘くてやわらかい!茎葉にトゲのない夏秋栽培用水ナス!

適作型

特長

●丸形の水ナスでそろいがよい
やや長めの丸形の水ナスで、果ぞろいがよい。果色は黒紫色でツヤがよく、花痕の大きさは中小。1果重80〜130g程度での収穫が適する。
●やわらかくて甘い
食味はやわらかく甘みがあり、浅漬けやぬか漬けに適する。自家菜園や食味重視の直売所出荷に最適。
●トゲは極少で作業性にすぐれる
茎葉にトゲがなく、果実のヘタにもトゲはほとんど発生しないので、傷果の減少と管理作業や収穫、袋詰めでの作業性の向上が見込める。
●夏秋栽培に適する
草勢は中程度。草姿は中開性。枝はやや太めで、節間は中短。熟期は極早生で夏秋栽培に適する。適作型は半促成栽培、トンネル栽培、露地早熟栽培、露地抑制栽培。

栽培の要点

●圃場づくり
水ナスは、乾燥の影響を受けやすいので、保湿性が高い少し重い土が望ましい。水田の利用が理想的で、畑の場合は深耕し、堆肥を施して保水性を高める。
●接ぎ木栽培
土壌病害回避と環境適応能力を高めるため、接ぎ木栽培を原則とする。夏秋栽培の場合、耐暑性のある「トナシム」「トルバム・ビガー」「台太郎」など青枯病に強い台木が適する。
●土壌水分の管理
土壌水分の不足は果実をかたくし、急激な変化は裂果を助長するので、水分管理が重要。特に梅雨明け後も良品を収穫し続けるためには、十分な潅水を施すとともに、敷きワラをして乾燥と地温上昇を防ぐ。
●傷果の発生防止
果皮がやわらかいので、風害による傷果発生を避けるため、枝つりや誘引を早めに行い、枝が風で振られないようにする。