CATALOG野菜品種カタログ

サーマルスターサーマルスター

タキイ育成レタス

農林水産省登録品種(品種名:タフオラ0567)

根腐病レース2に強く、肥沃地向きの極晩抽サリナスタイプ!

適作型

特長

●肥沃地の夏秋どりに適した極晩抽種
草勢はエンパイア系品種に比べてややおとなしめで変形球の発生が少なく、肥沃地での栽培に適した中早生種。晩抽性は特にすぐれ、高温期栽培でも抽苔の心配が少ない。結球スピードは緩やかで過剰な生育をしにくく、秀品率が極めて高い。冷涼地の盛夏どりや中間・暖地の初秋・晩春どり栽培に適する。
●玉は球尻形状のすぐれた扁円球
玉は包皮性のよい扁円球。球尻は滑らかで葉柄の幅が広く、タコ足球の発生が少ないうえ、切り口が特に小さいので、球尻の形状は極めてすぐれる。
●生理障害の発生が少ない
生育が緩やかで晩抽系品種に多く見られるチップバーンの発生が少ない。また、乳管破裂症の発生も少なく安心して栽培できる。
●根腐病レース2に強い
フザリウム菌による根腐病レース2に対して耐病性を示し、発生圃場での秀品率向上を目指す栽培が可能。

栽培の要点

●肥培管理
本種は肥沃地での栽培が適する。施肥量は少肥栽培向き品種に比べて20%程度増が目安。生育期間がやや長い品種なので、後半の肥切れに注意が必要。完熟堆肥を投入し、生育期間全般を通じて肥効が緩やかに効くよう圃場づくりを心掛ける。
●高温・干ばつに注意
高温期の土壌水分不足は結球に必要な葉の伸長が抑制され、結球の遅れやばらつき、不結球などを引き起こす。干ばつが予想される場合は潅水設備のある圃場で作付けし、干ばつ時には必ず潅水を行う。特に結球始めの前後1週間が効果的な潅水のタイミング。
●病害の早期防除
良球の生産には適正な外葉の確保が重要。梅雨・夕立・秋雨などは細菌性の病害が発生しやすい環境なので予防の薬剤散布を心掛ける。特に外葉形成期〜結球初期までは病害防除の大切な時期に当たり、銅剤を中心とした予防散布で病害侵入を未然に防ぐ。