名月一文字メイゲツイチモンジ

●濃緑、小葉立性で管理作業が容易
草姿は濃緑で立性、草丈85〜95cm。 葉鞘部は35〜40cm程度と小葉のため、風による倒伏に強く、土寄せや薬剤散布などの管理作業が行いやすい。

●首じまりにすぐれる
首部のしまりがよく、襟部のばらけも遅いため、病原菌が侵入しにくく、軟腐病などの発病を軽減でき、在圃性にすぐれる。

●そろい性と耐病性にすぐれる
クズの発生が少なく、Ｌサイズ中心によくそろい秀品率が高い。 また、さび病、べと病にも比較的強い耐病性を示すが、予防を中心とした薬剤散布を実施する。

●出荷調製が容易な省力型品種
皮むきが容易で、葉身も短いためごみの量が軽減可能。

●良質で食味にすぐれる
黒柄系ながら、肉質は緻密で味の濃い食味をもつ。 特に焼き物、煮物といった料理に適する。

●追肥と土寄せ
生育はじっくりで持続的な生育を示すため、極端な肥効の波がないよう細やかな追肥、土寄せを行う。 とくに夏場の多肥は軟腐病を助長するため控える。

●適期収穫
春先までに定植を行い、収穫までの日数確保が必要。 また、本種は休眠に入るタイミングが早いため、収穫遅れにならないよう注意する。