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ホイップコーンホイップコーン

一代交配スイートコーン

極良質で甘さ際立つ、栽培性の高い中生のホワイト種!

適作型

特長

●極良質強甘味種
糖度が20度にも達することがあるほど甘味が極めて強い白粒種。粒皮は極良質でやわらかく光沢がありしなびにくい。

●倒伏に強く栽培容易
草丈は170cm程度で草勢が強い。根張りがよいため、倒伏に強く栽培しやすい。

●ボリュームのある穂
穂重は苞葉付きで420g程度。穂形は砲弾型でボリュームがある。穂先までよく着粒し、先端不稔が少ない。また、苞葉のかぶりがよいため鳥害に強い。

●熟期は88日タイプ
熟期は中生。中間地のマルチ栽培では、播種後約88日で収穫できる。トンネル栽培、マルチ栽培、露地栽培に適する。

栽培の要点

●圃場の準備
キセニア対策:イエロー種やバイカラー種の花粉が受粉すると、黄粒が混じり商品価値を失う。これらとは300m以上の隔離栽培を行うか、開花時期を2週間程度ずらすよう栽培する。
土づくりと元肥:堆肥など有機質を多用し、保水・排水性のよい土づくりに努める。元肥は、10a当たりのチッソ・リン酸・カリの成分量でそれぞれ20〜25kgが目安。

●播種と間引き
播種:土壌の湿度と最低地温14℃以上を確保するためにマルチを早めに張り、1穴に3〜4粒、深さ3cm程度に播種する。
間引き:本葉3〜4枚のころ、順調に生育している株を1株残して間引く。

●良品多収のための管理
栽植株数:10a当たり4、000〜4、500株植えが基準。5月中旬以降に播種した場合は5〜10%疎植する。
追肥と潅水:先詰まりのよい大きな穂にするためには、適期に追肥を行う。追肥は、本葉6〜8枚ごろと雄穂出穂期の2回、それぞれチッソ成分量で10a当たり4〜5kgを目安に施す。雌穂開花期以降の乾燥は肥大不良と先端不稔につながるので注意する。
無除けつ栽培:葉面積と花粉量を増やすために、無除けつ栽培が基本。

●収穫
絹糸抽出後23〜25日前後が収穫の目安。穂先の粒の色と張り具合を確認し適期収穫に努める。