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病害情報

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文章執筆:米山伸吾 写真提供:米山伸吾(SY) ・西村十郎(JN) ・駒田旦(HK)



 初め地際部の葉鞘に水浸状の斑紋を生じて腐敗が始まり、この腐敗は根茎にまで及ぶ。根茎まで腐敗が進むと、葉は黄変する。このような葉鞘の基部から根茎にかけての腐敗が激しくなると地上部の黄化した茎葉は生気がなくなり、しおれ始め、やがて地際部から倒伏して、腐敗部が悪臭を放つ。
 株の葉鞘基部から根茎にかけて水浸状の腐敗病斑が形成され、ひどいと葉が黄化し、しおれて倒伏し、悪臭を放つ。





 病原菌は、エルウィニア カロトボラ subsp. カロトボラ(Erwinia carotovora subsp. carotovora)と呼ばれる細菌で、生育温度は平均気温2〜41℃、最適32〜35℃前後で、気温の上昇とともに増加する。発病は20〜35℃で、高温の時期になるに従って激しくなる。被害植物の組織とともに土中に残り(深さ25cmくらいに生育し、時には70cmにも生息)、翌年の第一次伝染源になる。
 本菌はあらゆる畑の土壌中に生息し、本菌が好む寄主植物が植えられると、その植物の根の周りで増殖し、降雨や潅水などによって土粒とともに跳ね上がって、地際部の茎や地表面近くの葉上で増殖する。病原細菌がある程度増殖すると、茎や葉などの気孔や水孔、管理作業中に生じた小さな傷口から組織の中に侵入し、そこでさらに増殖する。この時に植物の組織や細胞などのタンパク質が分解されて軟化腐敗すると、この病気特有の悪臭を放つ。





 耕種的防除法は、(1)発病した土壌にはイネ科やマメ科の植物を作付ける。(2)排水を良好にする。(3)潅水は葉上から行わない。(4)管理作業中に植物を傷つけないように注意し、食害性害虫は駆除しておく。(5)発病した株の根茎は用いない。(6)湛水状態の栽培では上流で発病した株は直ちに抜き取る。
 登録防除薬剤はない。



データ作成年月日:2006/04/01

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 本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
 病害の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(SY)


写真2(SY)


写真3(JN)


写真4(HK)

(ジャーマンアイリス)