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病害情報

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文章執筆:米山伸吾 写真提供:米山伸吾(SY) ・西村十郎(JN)



 球根では根盤部や根が褐変腐敗する。やがて軟化腐敗し、茎の維管束も褐変して茎葉は黄化し、しおれて枯れる。球根を掘り上げるとミイラ状に乾固して腐敗する。
根茎では根や根茎の各所が褐変腐敗するため、葉鞘内部の維管束も褐変し、外側の葉から黄化し始め、内側の葉が黄化してしおれると株全体は枯れる。根茎を掘り上げると、暗褐色になり乾腐状に腐敗する。これら腐敗した表面に白色のかびを生じることがある。





 病原菌は、フザリウム オキシスポラム(Fusarium oxysporum)という不完全菌に属する糸状菌(かび)であって、被害残渣の中で菌糸や分生胞子の形で土壌中に残るが、ここで病原菌は耐久体である厚膜胞子に変わって越年する。イリス類が伸長し始めると、土壌中の病原菌は根の先端から侵入して増殖する。その過程で産生される毒素のために維管束の機能が阻害されて水分が上方へ移行しなくなり、葉がしおれる。このほか病原菌をフザリウム オキシスポラム f. sp. グラディオリ(Fusarium oxysporum f. sp. gladioli)とする説もあるが、前記と同じ属なので、基本的な生活サイクルは変わらない。





 耕種的防除法は、(1)連作を避ける。(2)前年発病した株を親株として株分けを行わない。(3)発病株は根の周りの土とともに抜き取り、土壌深く埋めるか焼却する。(4)石灰を施用して土壌のpHを7前後と高くする。
アヤメや花ショウブのように湛水した所で栽培する場合には、土壌消毒が非常に困難なので、発病地では、株を全部掘り上げて、土壌をある程度乾燥させてから、土壌消毒をする。
登録防除薬剤はない。



データ作成年月日:2006/04/01

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病害の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(SY)


写真2(SY)


写真3(SY)


写真4(JN)