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病害情報

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文章執筆:米山伸吾 写真提供:西村十郎(JN) ・駒田旦(HK)



 根や塊根が侵され、それらの維管束が褐変するために、茎葉が急激にしおれるが、やがて茎や葉柄に黒褐色の腐敗性の条斑が生じる。しおれ始めると間もなく株全体が枯れる。そのころには根は腐敗し、塊根や茎の維管束も褐変して腐敗が進む。切断すると維管束から汚白色の汁液がにじみ出る。




 病原菌は、ラルストニア ソラナセアラム(Ralstonia solanacearum)と呼ばれる細菌で、土壌に混和された被害残渣の組織中で越冬して第一次伝染源になる。ダリアが植えられるとその根の周りで本菌が増殖し、根の傷口や、細根が発生する時に生じる傷などから侵入する。ダリアの維管束に侵入して増殖すると、葉や茎がしおれ、病原細菌は土壌中に排出されてその土壌中でも生存する。一度発生すると、土壌中では少なくとも数年間は発病に要する密度(1万/土1g)が容易に維持される。実験的には20℃以上の土壌中では350日以上生存するが、10℃では30日、3℃では70日以上は生存できない。





 耕種的防除法は、ハウスを利用した栽培では、(1)栽培終了後に根部をていねいに抜き取り、太陽熱を利用した土壌消毒を行う。(2)生わらや石灰チッソを施用し、一時的に湛水状態にして全面をポリフィルムでマルチングし、夏季に1カ月間ハウスを密閉する。地温が上昇して表層から深さ15cm前後の土壌が40℃以上に達するので、土壌中の病原細菌は少なくて、被害が軽いハウスでは有効である(激発ハウスでの効果は低い)。
 多発畑では、本病を発病する作物の栽培を2〜3年間やめて、土壌中の病原細菌の密度を低下させる。(3)排水を良好にして、地下水位を低く保ち、根系の土壌水分を低下させたり、高畝栽培をする。(4)近くに本病が発病する畑がある場合には、それらの畑から雨水が流入しないように心掛ける。(5)発病した株は見つけ次第抜き取る。(6)無病地の健全株を親株として用いる。



データ作成年月日:2007/03/01

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 本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
 病害の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(HK)


写真2(JN)