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病害情報

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文章執筆:米山伸吾 写真提供:米山伸吾(SY) ・西村十郎(JN)



 初め地際部の葉鞘に淡褐色で周縁が不鮮明な斑紋を生じる。この病斑はのちに淡黄褐色に変色し、腐敗が徐々に組織の内部へ進展する。生育の初期に発病すると生育不良となる。病斑部の腐敗が進むにつれて株の外側の葉からしおれ、ついには枯死する。やがて茎や球茎にまで腐敗が進み、暗褐色でやや凹んだ病斑を生じる。病斑部には縦に微小の黒色粒状の菌核を生じる。




 病原菌は、スクレロティニア sp.(Sclerotinia sp.)という子のう菌に属する糸状菌(かび)であって、生育適温は20〜24℃、発病には12〜18℃が適するとされているが、グラジオラスやクロッカスの菌核病菌と同様と考えられている。その病原菌(ストロマティニア グラディオリ Stromatinia gladioli)は、被害植物上に形成した黒色菌核となって被害植物残渣とともに土壌で越年する。本菌はネズミのふん状の菌核から直接キノコ状の子のう盤を形成せず、発病した病斑部の角皮の下に薄く広がる層状の子層ができ、ここで性の異なった小型分生子(精子)が結合してできた菌糸体から褐色の子のう盤を生じる。
 この子のう盤の中にある無色の子のうの中に内蔵されている子のう胞子が飛散してフリージアに付着し、菌糸を発芽させ組織に侵入して発病させ、第一次伝染源になる。
 このほかまれに、土壌中の菌核から直接菌糸を伸長させ、それがフリージアの茎を侵して発病させることもある。また、発病した部分に生じた菌糸に健全なフリージアの茎葉が接して発病することもある。





 耕種的防除法は、(1)被害植物茎葉などの残渣は集めて焼却する。(2)連作を避ける。(3)茎葉が過繁茂しないように管理する。


データ作成年月日:2006/04/01

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写真1(SY)


写真2(SY)


写真3(JN)