調べる

- ホーム
- 調べる
- [花]病害情報
- グラジオラス(アヤメ科)
- 葉枯病
病害情報
グラジオラス 葉枯病(はがれびょう)
データ作成年月日:2006/04/01
文章執筆:米山伸吾写真提供:米山伸吾(SY)
症状(診断)
5〜10月の多湿時に多発し、初め葉に淡黄色ないしは黄褐色で水浸状の不規則な小斑点を生じる。病斑は次第に楕円形に拡大し、激しい場合は多数の病斑が融合して不規則で大形の病斑になり、古い病斑上に黒色の小粒点を散生する。症状が進むと葉全体が淡黄色に変色して葉が枯れる。
発生のしくみ
病原菌は、ミコスファエラ マクロスポラ(Mycosphaerella macrospora)という子のう菌に属する糸状菌(かび)である。病斑上に形成される黒色小粒の偽子のう殻の中に少数の子のうを形成し、その中には子のう胞子を内蔵する。分生子は被害作物の残渣の上に形成される。これらの子のう胞子や分生子が飛散して第一次伝染源になる。
防ぎ方
耕種的防除法は、(1)連作を避け、被害植物の残渣を集めて焼却する。(2)排水不良畑では排水を良好にし、密植や過繁茂を避け、チッソ質肥料の多施用を控えるようにする。(3)多発生した病葉は摘除して焼却する。
登録防除薬剤はない。
ご注意
文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。
農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。
農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。
本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。