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病害情報

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文章執筆:米山伸吾 写真提供:米山伸吾(SY)・西村十郎(JN)



 初め葉の裏側に褐色〜黒褐色の小さな斑点を生じる。斑点はやがて拡大して、黒〜褐色の粉状のものを噴出するようになる。斑点が増えると、本病特有の斑点を中心とした円形状の病斑が見られる。多発した場合は葉の裏側一面に病斑が見られ、葉の表面や茎にも病斑を生じて、品質が低下する。本病は葉裏から発生することと、病斑部がイボ状にやや盛り上がることから診断される。




 本病は、プクシニア タナセティ(Puccinia tanaceti)という担子菌類に属する糸状菌(かび)の一種によって発病する。葉に生じたイボ状の小さな病斑は病原菌の夏胞子層で、秋にはこれに冬胞子(栗褐色で楕円形〜洋ナシ型または棍棒型)層が混じって生じるので、暗褐色〜黒色になる。これが発病した葉の上で休眠越冬し、翌春発芽して担子胞子(小生子)を生じ、飛散して第一次伝染源となる。そしてこれにより葉の両面に精子器、裏面に夏胞子層が形成される。夏胞子は黄褐色で、楕円形または卵円形で、これが飛散してキクに感染し、7〜15日間の潜伏期間を経て、夏胞子を形成して第二次伝染する。本病は特に梅雨時と秋雨の時期に感染を繰り返し、急速に蔓延する。本菌はリュウノウギクやアブラギクなどの野生のキク類に感染して、互いに伝染源になっている。





 畑の周辺のキク科の雑草を除草する。栽培中に発病した葉は摘除して焼却する。挿し穂は無病の株から採取する。排水を良好にする。肥料不足に注意し、チッソ質肥料の多施用を避け、生育を良好にする。密植や過繁茂を避けて風通しをよくする。


データ作成年月日:2007/09/30

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 病害の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(SY)


写真2(JN)


写真3(SY)