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病害情報

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文章執筆:植松清次



 葉に不鮮明な水浸状病斑が現れ、次第に中央部が灰白色で周辺が茶褐色の明瞭な数mmの病斑となる。茎や花梗では縦長の楕円形または不整形な病斑を形成し、茎は病斑側へ著しく曲がる。風などで茎の病斑部から折れやすくなる。病斑にはしばしばサーモンピンクの分生子塊が観察される。
 多発すると最も防ぎにくいやっかいな病害で、9月下旬〜10月下旬に発生が多い。





 病原菌は、コレトトリカム アキュテイタム、グレオスポリウム カルタミ(Colletotrichm acutatum, Gloeosporium carthami)で、分生子層に分生子を生じる。分生子は無色単胞、長楕円形、6〜15×3〜6nm、ベニバナやシュンギクにも病原性を有する。
 第一次伝染源は、土壌中の罹病残渣に生存していた病原菌で、雨滴により植物体に飛散して感染する。付近でキンセンカに本病が発生している場合、風雨などで飛散して圃場内へ侵入することも考えられる。その後は、病斑上に形成された分生子が雨滴の飛沫により飛散することによる。発病適温は25℃前後で、高温多湿が1日以上続くと発病が激しくなる。感染後、分生子を多量に形成する病斑となるまでの期間は、1週間以内と思われる。





 耕種的防除法としては、長雨で多湿状態が続くと多発するため、排水をよくして過湿を避けることが大切である。雨滴による地表からのはね上がり感染を防ぐため、稲わらでマルチングする。できれば、多発時期には雨よけを行う。施設栽培の場合は、頭上潅水は控える。シュンギクやカルサムス(ベニバナ)など以外の作物と輪作する。
 登録防除薬剤はない。



データ作成年月日:2006/04/01

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