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病害情報

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文章執筆:植松清次 写真提供:駒田旦(HK)



 主に葉に発生し、茎や花柄に発生することもある。下葉から発生が始まり、葉が込み合う開花期には上葉にも感染が広がる。
 初め直径1〜2mmの小黄斑を生じる。徐々に拡大して、直径0.5〜1cmの周縁がやや不明瞭な黄斑点となる。小さい病斑が葉の全面に広がることもある。病斑部の葉の表面はややくぼみ、裏面中央に黒褐色でビロード状の集塊が盛り上がり、拡大すると中央部は灰白色の粉状となる。病斑周辺組織は黄白色に変色する。この黒褐色の集塊は冬胞子堆である。冬胞子堆が後に灰白色に変わるのは、冬胞子の発芽により形成された担子器、および担子胞子に覆われるためである。





 病原菌は、担子菌類のさび病菌というプクシニア アレナリエ(Puccinia arenariae)である。冬胞子は黄褐色を呈し、棍棒状または長楕円形で、2細胞、まれに1細胞で、柄を有し、大きさは35〜59×13〜21μmである。温室に置くと発芽し、2細胞の担子器とその小柄上に長楕円形の担子胞子を形成する。さび胞子や夏胞子は形成されない。
 伝染方法は、空気伝染および雨滴伝染である。
 わが国では、ナデシコ(ダイアンサス)属の種間雑種で、ジプシー系というカーネーションの品種群にのみ発生が知られる。スタンダードやスプレー系のカーネーションでは発生が認められていない。いったん発生すると、ほとんど手の施しようもなくなる。
 本菌は、ナデシコ科の植物に寄生し、それらの寄主植物の葉上で越年、越夏して伝染を繰り返すと考えられる。





 発生圃場から穂木を採らない、発生に気づき次第、被害葉を除却する。発生前に定期的に予防剤を散布するなど、さび病と同様である。


データ作成年月日:2006/04/01

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写真1(HK)


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