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病害情報

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文章執筆:亀谷満朗 写真提供:米山伸吾(SY)



 感染したウイルスの種類(下記)によってさまざまな症状が見られる。CaLVは単独では病徴は現れず、ほかのウイルスと重複感染するとその症状を激しくする傾向がある。CaMVは葉にかすかな斑紋、条斑またはモザイクを生じる。CNFVは葉に白斑〜褐斑、または紫斑や条斑、かすり模様などを生じる。CVMVは若い葉に退緑斑点、条斑、モザイク、濃緑斑点などを生じる。CERVは葉にえそ性の斑点、輪点、輪紋などを生じる。CMVは生長点付近の葉に緑色濃淡のモザイクや黄緑色の条斑を生じ、症状が激しいと生育不良になる。また、花弁にかすり状の条斑が形成されて奇形になることもある。




 カーネーション潜在ウイルス(Carnation latent virus CaLV)、カーネーション斑紋ウイルス(Carnation mottle virus CaMV)、カーネーションえそ斑ウイルス(Carnation necrotic fleck virus CNFV)、カーネーションベインモットルウイルス(Carnation vein mottle virus CVMV)、カーネーションエッチドリングウイルス(Carnation etched ring virus CERV)、キュウリモザイクウイルス(Cucumber mosaic virus CMV)により発病する。CMVとCaMVは宿主範囲が広いが、それ以外のウイルスは宿主範囲が狭く、主にナデシコ科植物に発生している。いずれのウイルスも汁液伝染するほか、CaMV以外はアブラムシによって媒介される。摘芯や切り花などの作業に使う刃物で伝染する可能性がある。





 耕種的防除法は、(1)茎頂培養したウイルスフリー株で発病していない健全株から増殖する。(2)育苗中の異常株を定植しない。(3)摘芯や切り花などの作業は健全株から行い、発病株は最後にする。(4)アブラムシの飛来防止のため、ハウスでは入り口や開口部に防虫網を展張する。(5)露地では畝にシルバーポリフィルムでマルチングして媒介アブラムシの飛来を防止する。ただし茎葉が繁茂すると効果が無くなるので注意する。(6)発病株は抜き取って焼却するか、土中に深く埋める。
 農薬による防除法としては、殺虫剤を散布してアブラムシを駆除する。なお本病に対する登録農薬はない。



ウイルス病媒介昆虫登録防除薬剤について

データ作成年月日:2007/09/30

▼▼▼ ご注意 ▼▼▼
 文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無をご確認ください。
 農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。
 農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。
 本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
 病害の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(SY)


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