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病害情報

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文章執筆:米山伸吾 写真提供:米山伸吾(SY)



 発病初期には萎凋などの症状は特に認められないが、地際部分の茎が侵される。病原菌は地際の茎を表面から侵し、後に心部に達するが、病気が進展すると地際部分がくびれて容易に引き抜くことができる。なお、維菅束の褐変は認められないので、萎凋病と区別される。




 本病は、フザリウム アベナセウム(Fusarium avenaceum)という不完全菌類に属する糸状菌(かび)の一種によって発病する。本菌は、イネ(苗立枯病)、ムギ(赤かび病)、トウモロコシ(苗立枯病)、大豆(立枯病)、エンドウ(立枯病)、ソラマメ(立枯病)、パセリー(根くびれ病)、ニンジン(乾腐病)に寄生し、草花ではカーネーション(立枯病)、キク(赤かび病)、ストック(立枯病)、トルコギキョウ(茎腐病)に寄生する。
 病原菌は5〜35℃で生育し、25℃が最適温度である。病原菌は発病したストックの残渣とともに土壌中で生息するほか、切りわらなどによる堆肥とともに畑の土壌に混入して第一次伝染源になる。苗が定植されて1カ月後くらいから症状が出始め、開花期ごろまで発病し続けるが、ストックが大きく生長すると発生は少なくなる。





 発病した植物は集めて焼却し、土中に混入しない。堆肥にも発病したわらを使用しない。イネ科作物を混植したり、輪作しても防除効果は期待できない。チッソ質肥料の多施用を控える。輪作する作物には本菌が寄生しないものを選ぶ。


薬剤防除:登録防除薬剤について

データ作成年月日:2007/09/30

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写真1(SY)


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