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花なんでも百科

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栽培特性>>ストック
園芸分類: 秋播き一年草
植物分類: アブラナ科 アラセイトウ属
和名、別名: アラセイトウ
原産地: 南ヨーロッパ
利用方法: 切花、花壇、プランター

●ストックの不思議
普通ストックのタネを播くと 花弁が多くボリュームのある八重咲きタイプと、花弁が4枚の一重咲きタイプがだいたい半分ずつ出現します。八重咲き株からはタネが採れなく、一重咲き株から採れたタネを播き、約半分の八重株を得る仕組みを利用しています。

●八重鑑別
営利切花生産の場合 観賞的価値は八重咲きタイプのほうが高く、幼苗時に一重を間引き 八重と思われるものを残し栽培します。この作業を八重鑑別と呼びます。双葉の形が 長めで大型のもの 生育旺盛で本葉の大きなものを残すと八重率が高くなります。

●多彩な種類
枝分かれせず主茎が伸びる1本立ち系、枝分かれしてたくさん花を咲かせる分枝系、また草丈が伸びずに枝分かれする鉢物用のワイ性種があります。さらに葉の色で分けると、細かい毛が表面を覆い灰色がかる有毛系と 表面に毛がなく緑色の照葉系の2種類があります。近年になって 八重鑑別を省力できるワンダー系といった高八重率の品種や、八重咲き株の本葉には のこぎり状の切れこみが入り八重鑑別が容易なピグミー系などが誕生し ストックの利用場面を一段と広げました。

●花を咲かせるために低温が必要
ストックは本葉が10枚以上になった頃に 10〜15℃の低温に3週間くらいあうと花芽が形成されるので、秋遅く播くと茎が伸びなかったり、春遅く播くと花が咲かないことがあります。しかし近年の極早生品種は それほど低温を必要としません。

●花壇、鉢物に最適な ピグミー、キスミーシリーズ
草丈15〜25cmのワイ性種で よく分枝して花は香りがよく、葉は光沢のある照葉種。 花芽分化にほとんど低温が不要で 種まき後80〜90日で開花する極早生種なので、タネ播きは夏から冬の長期間にわたり可能です。寒さに対して強く、氷点下の温度にも十分に耐えられるため、秋から春の花壇や鉢物として幅広く利用できます。

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