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花なんでも百科

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栽培特性>>カンナ
園芸分類: 春植え球根
植物分類: カンナ科 カンナ属
和名、別名: ハナカンナ
原産地: 熱帯および亜熱帯地方
利用方法: 花壇 鉢植え プランター

●カンナの基礎知識
カンナには花を観賞するハナカンナと食用のショクヨウカンナがあります。ハナカンナは原種であるカンナ、インデイカを主流として,19世紀中頃から、フランス、イタリア等で交配が繰り返されて出来た園芸種で、フレンチカンナとイタリアンカンナの2系統に大別されます。日本には江戸前期に原種カンナが渡来し、園芸種の渡来は明治末期になります。食用カンナはカンナ、エデユリスという種類で、でん粉質の根茎を食用に利用します。

●花弁は雄しべの変化したもの
カンナの花の花弁のように見える部分は、じつは雄しべの変化したものです。雄しべは本来6本ですが 1〜2本は退化してなくなり、残りの4〜5本が変化して幅広く花弁のようになっています。大部分は完全に花弁化して葯もありませんが このうちの1本は 内側にちゃんと葯があり花粉も出ます。

●発芽率が驚異的にアップされたカンナの種子
カンナの英名は インデイアンの弾丸 といいタネが弾丸のように硬く 形が似ているためです。種子は硬い殻にくるまれているため、ヤスリでこすったり化学薬品で処理しても発芽率は50〜60%止まりでした。タキイでは、1粒1粒にレーザー光線を照射して発芽率を80〜90%に高める技術を開発、実用化し、処理済種子を発送しています。

●タキイ育成 カンナ トロピカルシリーズ
タネから育てるカンナですから、コンパクトで4号(12cm)鉢からの栽培が可能です。そのため、大鉢での寄せ植えにも使うことができます。草丈は4号鉢なら40cm、根を充分にはれる場所に植えると50〜60cmで開花します。栽培が非常に楽で、播種後80〜90日で開花をはじめ、その後、株元から次々に新しい芽を伸ばし花を咲かせます。夏の暑さにも強く、初夏から晩秋まで花を楽しむことができます。本来乾燥した場所は好まないので、水は十分与えますが、肥料が多すぎると葉ばかり大きく茂るので、元肥として緩効性のものを使用し、生育を見て追肥で補うようにします。

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