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花なんでも百科

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栽培特性>>デルフィニウム
園芸分類: 秋播き一年草 もしくは多年草
植物分類: キンポウゲ科 デルフィニウム属
和名、別名: オオヒエンソウ
原産地: ヨーロッパ、西アジア、シベリア、北米、イラン
利用方法: 切花 花壇 鉢植え

●澄んだ青い花色が印象的な花
デルフィニウムは、すっきりとした澄んだ青い花色が印象的な花です。以前は高価な切花として出回っていましたが、最近は鉢植えでも見られるようになり、栽培される機会が増えてきました。本来は宿根草ですが、夏の高温多湿が苦手なため、日本では夏越しが難しく、一年草として楽しむのが一般的です。元来、耐寒性の強い植物ですから、高冷地や寒冷地での栽培は容易といえます。

●イルカ それとも ツバメ ?
デルフィニウムという学名は、つぼみの形がイルカ(ドルフィン)の姿に似ていることからつけられています。和名のヒエンソウ(飛燕草)は、ツバメが飛ぶ姿にちなんでいますが、こちらのほうがちょっと無理があるようで、デルフィニウムのほうが一般的に使われています。小さな花を穂状につけるため、群生すると大変見事な姿になります。
キンポウゲ科の植物でよく見られるように、花弁と思っているものは実はガク片で、本当の花弁は花の中心部にハチがとまっているように見えるため、ビーと呼ばれています。

●デルフィニウム エラータム オーロラシリーズ
従来の固定種で問題となっていた性質(開花揃い、草丈)の不揃いを改良した品種です。茎の硬い大輪の八重咲きで、ディスプレイや店頭において、その雄大さには目を見張るものがあります。種子供給のため営利切花生産者のコスト低減を実現した非常に有利な品目です。

●デルフィニウム シネンシス ミストラルシリーズ
この系統は、一重の花をスプレー状に咲かせるのが特徴で、切花では、距(キョ)もビー(花の中心にある小さな花弁)もないシンプルな花形になります。花束やアレンジメントとしても使いやすく、また、青色系の添え花としても広く知られるようになったことから、急激に需要を伸ばしてきました。ミストラルシリーズは、ブルー、ピンク、ラベンダー、スノー、スカイ の5色を揃え、バラエティに富んだ期待のシリーズです。

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