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花なんでも百科

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栽培特性>>ハボタン
園芸分類: 観葉多年草(夏播き1年草扱いのことも多い)
植物分類: アブラナ科 アブラナ属
和名、別名: 葉牡丹 オランダナ
原産地: ヨーロッパ
利用方法: 花壇 鉢植え プランター 切花 生花材料 祝儀花

●ハボタンはキャベツの仲間
キャベツほど多面的に改良された植物も珍しい。中心芽を結球させてこれを食用とするように改良したのが、普通の結球キャベツ。芽に出るわき芽を利用できるようにしたのがメキャベツ(子持ちカンラン)。つぼみを利用できるようにしたのがカリフラワーやブロッコリー。そして茎を球状に太らせ、食用に出来るようにしたのがコールラビ−(カブキャベツ)。ハボタンは葉を観賞用に改良したものです。キャベツの仲間は根も利用できるようにすればまさにパーフェクトといえますが、これだけはまだないようです。

●品種の変遷
ハボタンは現在世界中でわが国が最も改良が進み、多く作られていますが、その元を正すと日本の植物ではなく、ヨーロッパ原産で我が国へは、江戸時代末期に他の多くの園芸植物といっしょに渡来し、明治時代になってからかなり広く栽培されるようになりました。
渡来後特に正月用の飾りとしての需要が高まり、明治以降東京の花の産地である江戸川一帯では切花用として盛んに栽培されました。それらはやがて丸葉ハボタンとして確立し、東京ハボタンまたは江戸ハボタンとも呼ばれています。一方名古屋地方でも古くから栽培されており、ちりめん性のケ−ルとの交配により、葉縁が細かくちぢれたちりめんハボタンが生まれ、名古屋ハボタンととして主に鉢植えにされています。第2次世界大戦後、丸葉ハボタンとちりめんハボタンの交配から半ちりめんハボタンが登場し、これらは大阪ハボタンと呼ばれています。最近は品種の極めてよく揃ったF1が多く出回り、まったく新しい葉形のサンゴクジャクハボタンの誕生へとつながります。

●アメリカでは食用として人気!
アメリカでは、カリフォルニアなどで従来の装飾用のほか、食用としても推奨され、ブロッコリーよりも栄養価が高いということで人気が上昇しています。

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