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花なんでも百科

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栽培特性>>パンジー・ビオラ
園芸分類: 秋播き一年草
植物分類: スミレ科 スミレ属
和名、別名: 三色スミレ 遊蝶草
人面草
原産地: ヨーロッパ
利用方法: 花壇 鉢植え  プランター 
ロックガーデン 切花 他

●パンジー,ビオラの野生種
スウェーデンの植物学者ウィットロックは現在のパンジーやビオラの成立に関わった主要野生種として以下の5種を挙げています。
1) ビオラ トリカラー 2)ビオラ ルテア 3)ビオラ アルタイカ
4)ビオラ カルカラータ 5)ビオラ コルヌータ
これらの野生種がどのように関与したのか はっきりとしたことは分かりませんがおよそ次ぎのように考えられます。
まずヨーロッパに広く分布する基本種のトリカラーからは、バイカラーパターンを現す性質などを獲得。濁りのない濃黄色の花色は、ヨーロッパ西南部原産のルテアによるところが大きいと考えられます。ロシア原産のアルタイカからは、バランスのよい丸い花形や、波状弁を与えられたのでしょう。またスイスアルプスなどに分布するカルカラータからは、素直に展開して重なり合う大型で立派な上弁や、節間の詰まった株型を得たのかも知れません。ピレネー山脈に自生するコルヌータは、こんもりと整う草姿を提供し、現在のビオラの成立に大きな役割を果たしたと想像されます。
そしてこれらの野生種が相互に作用しあって生まれた特性も多いと考えられます。縁の遠いものの間で交配すると、雑種強勢で親のもつ特性を相乗的に現してより丈夫で花数が多くなったり、開花期間が長くなったりすることがあります。また染色体数が倍化することにより、花径や草姿が大型化することも知られています。花色発現遺伝子の集積により、新しい色も生まれたとかんがえられます。

●ナチュレはパンジー?それともビオラ?
ナチュレはパンジーでもありビオラでもあります。分類上ナチュレを小輪パンジーと呼んでもかまいませんし大輪系ビオラと扱っても間違いはありません。
それはナチュレがパンジーとビオラの優れた両面を併せ持つ、これまでになかったタイプの品種だからです。入れたいほうに入れて使うのがナチュレ(自然)です。

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