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花なんでも百科

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栽培特性>>ヒャクニチソウ
園芸分類: 春播き一年草
植物分類: キク科 ヒャクニチソウ属
和名、別名: ウラシマソウ、チョウキュウソウ、シャッポンバナ
原産地: 中央メキシコ
利用方法: 花壇、鉢植え、プランター、切花、フラワーデコレーション

●きどりのない庶民の花
ヒャクニチソウは原産地のメキシコでは<目ざわりなやつ>と呼ばれてじゃまもの扱いされていますが、南米ブラジルのリオデジャネイロでは<魔よけ>更には<幸福を招く花>として、祭りの日には市民がこの花をパレードに向かって投げ、色とりどりの花束が道路を埋め尽くすといわれます。欧米での俗称をひろってみると、プア−ハウスフラワー(貧しい家の花)、エブリボデイーズフラワー(みんなの花)、ガーデンシンデレラなどがあり、大変庶民的な花であることがうかがえます。
日本でもまだ、ヒャクニチソウと言うと、優美な花というよりもむしろ野暮くさい夏の仏花として受け止められることが多いが、最近の改良された品種で認識を改めてほしいものです。

●和洋相通じる別名
日本の別名に長久草、浦島草がありますが、英名のひとつユースアンドオールドエイジ(若き日と老いた時代)ともに開花期の長いこと、花もちのよさを現わしています。もうひとつのシャッポンバナはシャッポンつまり帽子のことで、改良の程度のひくい一重のヒャクニチソウは花芯が盛り上がって山高帽子のようになることからきていますが、最近の改良された重弁花からは想像しがたいものです。

●ヒャクニチソウは百日咲かない
ヒャクニチソウの花は何百もの小さな花で出来た集合体で、芯にあたる筒状花と花弁にあたる舌状花からなっています。筒状花は外側から順次開いて1ヶ月近くで全部咲き終わりますが、各々は一日花で終わります。それに比べて花弁は長持ちしますが百日はとても無理で、1花全体が観賞に耐えるのはせいぜい10〜15日。次々咲くので百日にも感じられるのでしょう。とくに八重品種は花弁が雨で腐りやすく花もちが悪くなります。

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