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2007.07.23
トゲのないナス「とげなし千両」と「とげなし千両二号」を新発売
タキイ種苗では、ナスの新品種『とげなし千両』『とげなし千両二号』を発表しました。
現在、全国で栽培されているナスの品種は果実のヘタや茎葉などにトゲがあり、管理や収穫、袋詰めなどで作業が不快になっている面があります。出荷後も輸送中の荷傷み(傷果)で商品価値が下がったり、購入された家庭でヘタのトゲが調理中、手に刺さって痛いなどの問題がありました。

『とげなし千両』『とげなし千両二号』の主な特長として
・果実のヘタおよび茎葉など、植物体全てにトゲがない。
・トゲがないので整枝※や誘引※などの管理作業において、作業性の向上が見込める。
・収穫や袋詰め、輸送の際、ヘタのトゲによる荷傷みがなくなる

また、「とげなし千両」「とげなし千両二号」はナス品種のシェアで、約70%(弊社調査)を持っているタキイ種苗の代表品種「千両」※「千両二号」※の栽培特性を兼ね備え、かつ品質の良さ(果色は濃黒紫色でツヤあり。果皮が柔らかく、料理は炒め物、煮物、焼きナス、漬物等に適しており用途が広い)は、ほとんど変わりません。これまで通り、生産者に無理なく栽培していただけます。草勢は、両品種ともややおとなしいので、栽培期間中は草勢維持に注意が必要です。
これから日本のナスを変える品種として、弊社も品種の転換を推進していきます。また家庭菜園においても、ナスのトゲは栽培中痛いとの声が多く、トゲのない品種が強く要望されており普及に期待が寄せられています。
 
とげなし千両
とげなし千両
とげなし千両二号
とげなし千両二号
 
整枝…枝やつるの数を制限したり、その配置を図って作柄をよくすること
誘引…つる性の作物や、倒伏懸念のあるものは支柱を立ててヒモなどでくくること
「千両」…昭和35年(1960年)発表。低温期でも果実の太りがよいので主にハウス栽培で利用される。
「千両2号」…昭和39年(1964年)発表。主に夏秋栽培中心に幅広く利用される。日本で栽培される代表的なナスの品種。長卵形で、果実がよく揃い収量が多く、秀品率が高い。果皮はやわらかくて品質がよく、市場よりおいしいナスとして定評がある。
 
適期表
<品種名・量目・価格>
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
とげなし千両 小袋(15粒) 525円
1000粒 21,000円
とげなし千両二号 小袋(15粒) 525円
1000粒 21,000円