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2008.05.02
桃太郎シリーズに初めての橙黄色トマト『桃太郎ゴールド』を新発売
タキイ種苗では、大玉トマトの新品種『桃太郎ゴールド』を発売します。
近年、食の多様化に伴い、市場や量販店などでは今までにない新規性を持った品目が求められています。現在、野菜の販売額で1を誇るトマトに関しても、例外ではなく従来にない新しいタイプの品種が要望されていました。これまでミニ、中玉など、トマトの新しい品種が生み出され、家庭の食卓に定着してきた経緯がありますが、市場ではまだ新しいものを追い求める動きが続いています。
今回、新発売する『桃太郎ゴールド』は、食味のよい大玉トマトで、特に果色は橙黄色で美しいのが特長です。「トマトといえば桃太郎」と、日本を代表する品種になっていますが、果色はこれまで桃色系統しかありませんでした。その桃太郎のラインナップに橙黄色が新しく加わります。果実が店頭で販売されれば、消費者の購買意欲の向上に一役を担うと期待されます。
また、トマトには抗酸化成分であるリコピンを多く含みますが、『桃太郎ゴールド』はリコピンの中でも体内に吸収されやすいシス体のリコピンを含むトマトとして商品化を行いました。
今後、全国のトマト産地や、道の駅、直売所などに差別化ができ、注目を集める品種として推進を図っていきます。家庭菜園分野では、栽培しやすい、カラフルな桃太郎として普及を図っていく予定です。
桃太郎ゴールド品種写真 桃太郎ゴールド集合写真
 桃太郎ゴールド
『桃太郎ゴールド』の主な特長
食味のよい大玉橙黄色トマト。果形は豊円で果重210〜220g程度。
果色は橙黄色で美しく、肉質はしっかりとし緻密で店持ちがする。サラダなど桃色系のトマトと組み合わせるだけで鮮やかな彩りを楽しめる。

桃太郎ゴールドはトマトに含まれるリコピンの中でも、シス体のリコピンをもっている。

栽培性が安定しており、従来の桃太郎系と同等の収量性が見込める。
最適作型は夏秋栽培で、半促成栽培、抑制栽培に適する。

※桃太郎…タキイが1985年に、夏秋トマトの品種として発表。食味がよく、果肉がくずれにくいトマトで、完熟してからの収穫が可能になりました。発売後数年で、夏のトマトでシェアが8割を超え、現在まで次々と兄弟品種が発表されています。日本のトマトを代表する品種として広く名前が知られています。

※桃色系統…トマトの果色は、世界で消費される大玉トマトのほとんどが赤色系で、主に加熱して煮込み料理やソースなどに使われます。桃太郎に代表される日本のトマトは桃色系で、生食されるのが主流となっています。ミニトマトや中玉トマトは赤色系が多くなります。

※シス体のリコピン…トマトに含まれるリコピンには構造的な特徴をもつ2つのタイプがあります。1つはオールトランス体、もう1つはシス体です。桃〜赤系のトマトに含まれるリコピンのほとんどはオールトランス体になります。シス体のリコピンはオールトランス体のリコピンよ りも体内への吸収がよいという報告があります。
作型表

品種名 量目 希望小売価格(税込み)
桃太郎ゴールド 1000粒 22,050円