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2008.06.18
甘みがあり食感のよい、おいしい良質キャベツ『コーラス』を新発売
タキイ種苗は、良質キャベツの新品種『コーラス』を発売します。
現在、国内の直売所は大小合わせて5,000カ所にも上り、今後も増加するとみられています。人気の大きな理由は野菜の種類が豊富で、新鮮なものを購入できることが挙げられます。また、農家と消費者の顔が見えることによって、野菜の情報が共有できるのも魅力の一つです。その直売所では、量販店にはない特徴のある野菜が売れ、リピーターも多くなります。そうした中で、食卓に定番の野菜、キャベツにも「やわらかさ」と「みずみずしさ」を持つ、おいしい品種が求められていました。
今回、新発売の良質キャベツ『コーラス』は新鮮さを持ち、葉がやわらかくてジューシー、しかもサクサクとした食感が楽しめます。秋には気温の低下とともに甘みが増し、サラダや浅漬けに最適です。
『コーラス』は、春キャベツに代表される、生食(サラダなど)に適する※良質系素材と、浅漬けに人気の※グリーンボール系素材をかけ合わせたF1品種です。見た目はユニークな丸い形状で、玉は甘みと食感のよさを持ち、「また、あのキャベツが食べたい」と消費者においしさを実感してもらえるでしょう。
この品種は、これまで一般的に販売されているキャベツと形や食味が異なるため、直売所など少量・多品目で販売される場所での評価が高くなると考えられます。また、「作る楽しみ、喜び」が身近に体験でき、「食べる楽しみ、喜び」も併せて得られる家庭菜園でも最適です。食の安全に注目が集まる中、いろいろな所で「安全・安心」な野菜への取り組みが行われていますが、消費者の目が届く直売所や家庭菜園に喜んでいただけるように普及していきます。
 コーラス
『コーラス』の主な特長
葉がやわらかくてジューシー、しかもサクサクとした食感で、甘みがあっておいしい。
球色はさわやかな鮮緑色。形状は丸〜甲高で、ユニークな形をしている。
定植後、60〜65日で収穫できる早生種。重さは1.0〜1.3kg程度で、手ごろな中玉サイズ。
従来のキャベツとは形や味、食感が異なるため、直売所出荷や家庭菜園に最適。
キャベツの重要病害である※萎黄病に抵抗性を持つ。

※良質系…基本的に、春キャベツに代表される、葉がやわらかくて、甘みのあるタイプ。春系やサワー系とも呼ばれるが、現在は交配が進み、いろいろな系統の品種が多くなっているため、総称して良質系とすることが多い。一般に、よく目にするキャベツは寒玉系と呼ばれるものが多く、形は扁円で葉が比較的かたいのが特徴。

※グリーンボール…葉がやわらかく、玉が丸いのが特徴で、重さは1.0〜1.5kg程度。玉のしまりがよく光沢がある。定植してから早く収穫できる、早生の品種が多い。

※萎黄病…糸状菌であるフザリウム菌によって発病する土壌伝染性病害。キャベツ、ダイコンなどの重要病害で、葉は緑色を失って黄色に変わり、生育が止まってやがて枯死する。対策としては連作を避けるか、土壌消毒を行う。耐病性品種を栽培するのも有効である。
作型表

品種名 量目 希望小売価格(税込み)
コーラス 小袋(1.4ML) 525円