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2008.07.11 |
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タキイ種苗は、大型ニンジンの新品種『グランプリ』を発売します。 少子化、核家族化が進み、家庭で消費される生鮮野菜は減少傾向にありますが、外食や中食といった業務加工での需要は増しています。ニンジンにおいても、業務加工用に向く品種が要望されていましたが、一口に加工用といっても、ジュース用には多汁質であること、惣菜用には芯まで均一に色が濃いことが望まれます。また、業務加工用には原料として低コストであることが最も重要なため、肥大がよく収量性が高いことが条件となります。 また、今年の年初より中国産冷凍食品の問題から端を発して、加工原料用の輸入が大幅に減少しています。そのため、業務加工用野菜の国産品需要が高まっており、国内での生産が大きくクローズアップされています。 今回、新発売の大型ニンジン『グランプリ』は、※黒田五寸系統で多汁質な肉質を持ちます。芯の色、外色ともに濃鮮紅色で、ジュース用、惣菜加工用に適します。また、食味がよく甘みがあり、煮物やスティックサラダなど幅広い用途に利用可能です。 栽培においては、暑さや病気に強く、作りやすくて収量の多い品種です。夏まき栽培では、通常のニンジンが200〜250gのところ、播種後120日で300g前後になります。 現在、使いきりサイズのミニ野菜が流行していますが、もともと手ごろな大きさのニンジンは、カレーやシチューなど調理に利用する場合、1本のサイズが大きいほうが皮むきなどの手間をかける時間が少なくて済み、利用価値が高いといえるでしょう。 栽培しやすくて、根色が濃く、食味がよいので、家庭菜園にもピッタリの品種です。収穫したものを、家庭の食卓でいろいろな用途に使えるのも魅力です。 今後、弊社より「色がよい」「多汁質でジュースに適する」「大型」といった品種の特長を情報発信することで、加工業者と生産者をつなぎ、産地形成を図るように推進していきます。作りやすく、おいしい品種なので家庭菜園用としても全国に普及していきます。 |
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グランプリ |
『グランプリ』の主な特長
※黒田五寸…長崎県で品種改良された五寸ニンジン。適作型は夏まきで、秋冬に収穫。根色は濃橙紅色で、尻詰りがよい。 ※晩抽性…抽苔とは気温や日長などにより花茎が伸びだすこと。とう立ちともいう。晩抽性は抽苔が遅い性質のこと。 ※吸込み性…ニンジンは根の肥大に伴い、土の上に根が出る(抽根する)ことがある。この抽根しない性質のことを吸込み性と呼ぶ。吸込み性に欠けると、首が青くなり商品価値が下がるので、土寄せなどを行って防ぐようにする。 |

品種名 | 量目 | 希望小売価格(税込み) |
グランプリ | ペレット種子 700粒 | 525円 |
ペレット種子 1万粒 | 5,092円 |