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2008.09.05
作りやすく、肉質と食味に優れ、肌がきれいなダイコン『白肌美人』を新発売
タキイ種苗は、青首ダイコンの新品種『白肌美人』を発売します。
昭和49年に弊社が発表した青首ダイコン「耐病総太り」が全国で栽培されるようになって以来、スーパーなどに並ぶダイコンのほとんどは青首系の品種です。現在、生産者が出荷する青首系ダイコンの品種選定においては、秀品率の高さ(規格が揃うこと)がかなり重要なウエートを占めています。
しかし、直売所や家庭菜園で望まれる品種は、量販店が求めるような形状の揃いよりも「品質のよさ」が重要です。特に「肌がきれい」や「おいしさ」が求められ、それが「品質のよさ」につながると考えられます。
一方、もっとも栽培のしやすい秋冬どりにおいても、近年の温暖化により生育初期の温度が高く、※葉勝ちによる肥大不足や曲り根などが多発し、従来の播種期での栽培は難しくなってきました。
今回、新発売のダイコン「白肌美人」は、名前のとおり青首の色と肌の白さのコントラストが美しく、肌のテリ・ツヤがあります。根形はやや短めで、※尻詰まりのよい総太り型に仕上がり、草姿がコンパクトで多肥栽培による根の肥大不良(葉勝ち)になりにくい品種です。また比較的早太りで、揃いがよいのも特長です。
肉質は緻密で甘みがあり、おでんなどの煮食はもちろん、サラダや浅漬けなどにも適します。秋が深まると気温の低下とともに、糖度が高まることで食味のよさがさらに引き立ち、品質重視の直売所や家庭菜園に特におすすめです。
白肌美人
『白肌美人』の主な特長
中間地9月上旬まきの露地栽培では、播種後約60日で根長36cm、根径8cm程度。
葉は小葉、根長はやや短めの総太り型で尻詰まりがよい。
青首の色と肌の白さのコントラストが美しく、肌のテリ・ツヤが良好。
食味は肉質緻密で歯切れよく、甘みがあっておいしい。
ダイコンの生理障害の一つである乾燥や過湿で発生するヨコシマ症に強い。
栽培の注意点
秋まき専用品種のため、極端な早まき、遅まきは避けてください。また、適期収穫を心がけてください。収穫遅れになると尻太りになり、根部の形状が乱れてきます。
播種適期において3日おきに4〜5回の播種を行うとよいでしょう。こまめな播種を行うことで収穫期の幅が広がり、品質よいものが順次収穫できます。

※葉勝ち…肥料をたくさん吸収することにより、根よりも葉に栄養分がまわり、葉が通常の生育に比べ大きくなってしまうこと。葉と根のバランスが極端に悪い状態。

※尻詰まり…ダイコンの先端の部分(尻の部分)の肉付きのこと。総太り型のダイコンは尻詰まりがよく、可食部分も多くなり、全体に形も整って見える。


<種子価格>
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
白肌美人 小袋(20mL) 525円