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2008.11.12
特徴ある形状とお手ごろな大きさが魅力!タケノコ型のミニハクサイ「プチヒリ」を新発売
タキイ種苗は、タケノコ型ミニハクサイの新品種『プチヒリ』を発売します。
食の「安心・安全」嗜好から直売所や道の駅などは増加しており、新規性の高い品目・品種が求められています。また近年、家庭菜園の人気が高まっており、熟期が早く、手軽な品目に注目が集まっています。
その反面、核家族化や食の多様化が進みダイコン、キャベツなどの重量野菜の消費が年々減少しています。ハクサイも使い切りサイズの1/2、1/4カット販売が主流となっており、1回に利用される量が少なくなっています。
野菜の新規性・利便性といったニーズや使い切りサイズに対する提案として「ミニ野菜」が挙げられます。弊社では、この「ミニ野菜」のバリエーションを増やすべく、 開発を続けており、2005年に発表したミニハクサイ「お黄にいり」などの品種をすでに販売しています。
今回、新発売する『プチヒリ』は、直売所や家庭菜園で人気の※タケノコハクサイを使い勝手がよいように小型化したミニサイズ品種です。株間を調節して植えることで1玉800〜1000g程度の大きさになり、用途に応じた収穫が可能です。ハクサイの主要病害である※べと病や※軟腐病にも強く、栽培が容易です。
球内色は鮮やかな黄芯で、やや硬めの肉質は歯切れがよくて煮くずれしにくく、甘みのある食味は中華料理の炒め物・鍋物に最適です。
形状に特徴のあるミニ品種の『プチヒリ』は、直売所などでは一見して違いが分かり差別化が可能です。そのうえ、栽培しやすくおいしい品種として今後、家庭菜園から生産者まで幅広い栽培が見込まれています。
プチヒリ

『プチヒリ』の主な特長
華北地方原産のチヒリハクサイ(紹菜)の血を引く、長円筒形のタケノコ型品種。
適期まき直播栽培では播種後55日、移植栽培では定植後45日で収穫できる極早生種。密植栽培で一玉800〜1000gのミニサイズで収穫できる。ただし、元肥は大玉ハクサイの6〜7割程度を目安に施用します。
密植栽培で問題となるべと病に対して特に強いうえ、軟腐病などの病害にも強く、栽培が容易。また、外葉は立性となり、密植栽培でも玉ぞろいがよい。
球内色は鮮やかな黄芯で、やや硬めの肉質は歯切れがよくて煮くずれせず、甘みのある食味は中華料理の炒め物・鍋物に最適。

※タケノコハクサイ・・・中国北部(北京、天津)がルーツとされる長円筒型品種で、チヒリハクサイ、紹菜とも呼ばれています。タキイにも球重2kg程度の大玉品種『チヒリ70』があります。

※べと病・・・ハクサイの重要病害で、被害の大きい病害。気温20℃くらいで多湿の時に発生しやすくなります。葉に淡褐色の斑紋をつくったり、ハクサイの葉柄中肋部(葉の白い部分)に、黒い墨を流したような病班がでます。

※軟腐病・・・ハクサイやダイコンなどの重要病害で、土壌感染性の細菌病。植物体をどろどろに軟化、腐敗して強い悪臭を出します。地ぎわから侵される場合が多く、気温が高いと発症しやすくなります。
作型表

<種子価格>
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
プチヒリ 小袋(2ML) 525円