タキイ種苗は、2010年の新品種として、ビオラ『F1フローラルパワー』、『F1フローラルパワースーパー』シリーズを新発売いたします。
タキイ種苗は1990年に世界初のビオラのF1品種を発表しました。その後、ビオラの重要性は高まり、パンジーと肩を並べるまでに市場が拡大しました。しかし、ヨーロッパにおいては、パンジー・ビオラの市場は日本とは異なり、パンジーが全体の出荷量の大半を占める状況が続き、早春出荷が中心のヨーロッパに向けたビオラの品種開発が課題となっていました。また、最近では、若い世代を中心にビオラが好まれるようになり、花型のかわいさや花色のバリーエーション等も求められてきています。
今回発表する『F1フロ−ラルパワ−』シリーズと『F1フロ−ラルパワ−ス−パ−』シリ−ズは、オランダのサヒン社が育成したシリ−ズです。2007年9月にタキイ種苗がサヒン社を買収し、国内販売を開始しました。『F1フロ−ラルパワ−』シリーズは極早生で開花が早く、シ−ズンを通して花数が多いシリ−ズです。丸弁の花型がかわいらしく、バイカラ−などはっきりした色合いをはじめ全13色と花色豊富で、株もコンパクトにまとまります。また、『F1フロ−ラルパワ−』シリーズより一回り大きくポットの見栄えが向上した、大輪ビオラの『F1フロ−ラルパワ−ス−パ−』シリ−ズは全11色あり、早生※1の多花性で生育も旺盛です。さらに、開花が早い上に開花期間も長いので、秋から春にかけて長期間かわいらしい花が楽しめます。
この2つのシリ−ズは、元々ヨ−ロッパの早春出荷向けに開発したものですが、秋咲き性もあるので日本の秋出荷の作型にも対応できます。
タキイ種苗では、今後も生産者や消費者のニ−ズを取り入れ、日本の秋出荷の作型にさらに適応したビオラのシリ−ズの拡充を図っていきたいと考えています。 |