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2010.05.26
3季どりができる家庭菜園・直売所向け 作りやすい短形ダイコン品種
『三太郎』を新発売
タキイ種苗は、2010年の新品種として、秋冬春の3季どりができる、作りやすい短形ダイコン『三太郎(さんたろう)』を発売します。

近年の家庭菜園や直売所のブームにより、“手軽に栽培ができる品種”が求められるようになりました。しかし、現在販売されている短形ダイコンやミニダイコンは、栽培期間が限られていたり、ある一定の大きさになると割れてしまったりと、栽培しにくい品種がほとんどです。
そこで、タキイ種苗では、ロングセラー品種の『耐病総太り』の特長であるス入り※1が極めて遅く、栽培しやすいという点と畑に長い間置いておけるという優れた在圃性を受け継ぎ、比較的耕土の浅い場所でも栽培できるように根長を短めにした、短形ダイコンを開発。晩抽性※2をレベルアップすることにより、秋・冬・春の3季どりを可能にしました。

今回新発売する『三太郎』は、家庭菜園や直売所向けに作りやすさと煮ダイコンとしてのおいしさを目標として開発した短形ダイコンです。短形品種のため、比較的耕土が浅い場所での栽培も可能で、プランターでも栽培ができる品種です。暑い時期以外はいつでも収穫ができ、抽苔※3が極めて遅く、耐寒性も強いため、秋どり栽培に最適で、さらに厳寒期における冬〜春どり栽培にも適しています。肉質は緻密で純白のきれいな品種で、サラダ、おろし、漬物と用途は幅広く、特に煮物では調理の味がしみ込みやすく、おいしくいただけます。株間や栽培期間を調節することで、500g〜3kg程度とお好みの大きさで収穫ができ、ス入りが遅いことに加え、裂根もしにくく在圃性に優れています。

タキイ種苗では、今後も引き続き家庭菜園や直売所のニーズに合った品種を開発し、生産者や消費者の皆様に安心で安全な野菜を生産・消費していただけるよう貢献していきたいと考えています。
3季どりができて、お好みサイズで収穫できる 肉質が緻密で品質がよく、特におでんなど
“煮ダイコン”がおいしい
◆ 『三太郎』の主な特長
家庭菜園や直売所向きに、作りやすさと煮ダイコンとしてのおいしさに力点を置き開発した短形ダイコン。
抽苔が極めて遅く、秋どり栽培に限らず、厳寒期における冬〜春どり栽培にも適する。
短形品種のため、比較的耕土が浅い場所での栽培も可能。
肉質は緻密で純白。調理の味がしみ込みやすくおいしい。
ス入りが遅く、裂根もしにくいので収穫期間が長い。
<作型表>
作型表


<価格>
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
三太郎 小袋(約400粒) 577円
20mL 1,155円
2dL缶 10,500円


<注釈説明>
※1 ス入り・・・ダイコンやカブなどの根の中に起きる異常の一種で、内部の細胞が劣化し、スポンジ状の空洞ができること。収穫が遅れた場合や、何らかの障害で肥大が止まった場合に起こりやすい。
※2 晩抽性・・・抽苔の遅い性質のことで、品種差がある。葉根菜類の春まき栽培で特に問題となり、晩抽性の品種が求められる。
※3 抽苔・・・気温や日長などにより花茎(花を付けた茎)が伸び出すこと。「とうだち」ともいう。