タキイ種苗は、2010年の新品種として、調理・生食の両方利用が可能な橙黄色の卵形トマト『クックゴールド』を発売します。
日本人の生活の中に定着しているイタリア料理に欠かせない野菜がトマトです。イタリアに代表される地中海沿岸諸国では、古くから家庭料理に多くのトマトを使用し、調味料として使われてきました。トマトに多く含まれるグルタミン酸が料理にコクを出し、酸味がアクセントをつけます。日本の生食用トマトとは異なり、果肉が厚く、煮炊きしても肉くずれしにくい特長があるトマトです。調理用のトマトの缶詰の輸入量も増加しておりますが、新鮮な国産調理用トマトを求める声も高まっております。
今回新発売する『クックゴールド』は、一般的な赤色の調理用トマトとは異なり、果色が橙黄色で卵形の調理に適する肉厚のトマトです。果実のサイズは120gほどで、1果房あたり6〜8果収穫することができ、収穫量も安定しています。また、これまでの調理用トマトに比べ、酸味が抑えられているため、生食も可能です。個性的な果色を生かした「トマトソース」や「トマトジャム」で食卓に華を添えることができます。
『クックゴールド』は、家庭菜園ブームの中、「簡単に栽培できる」「美味しい」「今までにない」をコンセプトに育成した品種です。家庭菜園では栽培しやすく、収穫量が多いことに加えて、さまざまな料理に使用できることや通常手に入りにくい野菜が好まれる傾向があり、この『クックゴールド』は最適です。さらに、桃色系統※1のトマトに含まれているリコピンに比べ、体内に吸収されやすいとされているシス型リコピン※2も多く含まれています。また、直売所でも注目を集める色や形状ですので、新しい商品として赤色の調理トマトとの混色パックなども商品価値を高め、おすすめです。
タキイ種苗では、今後も引き続き家庭菜園や直売所のニーズに合った品種を開発し、生産者や消費者の皆様に安心で安全な野菜を生産・消費していただけるよう貢献していきたいと考えています。
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