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2010.08.09 |
タキイ種苗は、2010年の新品種として、収量が多くて揃いがよく極濃緑色で丸莢のつるなしインゲン『恋みどり』を発売します。 2008年産のインゲンの作付面積は全国で約7,030haですが、大産地は少なく、都市近郊の小規模な栽培が中心となっています。また、全国の出荷量は年々減少傾向にありましたが、2008年の中国産冷凍インゲンの残留農薬問題以降、国内産インゲンの需要が高まり、2008年度の出荷量は前年に比べ増加※1しております。 インゲンには丸莢種や平莢種のように莢の形状のほか、“つるあり種”や“つるなし種”といった種類があり、品種も数多くあります※2。また、同じ丸莢種でも、関東地方では子実の凹凸が目立つ“どじょうインゲン”が好まれ、関西地方では子実の目立ちが少ない美しい形状のものが好まれます。“つるあり種”は栽培時にネットなどを仕立て、つるを這わせて長期間の収穫を行うため収量が多くなりますが、支柱などの資材が必要となり手間がかかります。“つるなし種”は資材を必要とせず手軽で短期間に収穫が終わるため、主要品目の栽培の端境期に作る生産者も多く、利便性の高い作物です。ただし、“つるあり種”に比べ収穫期間が短いため、総収量は少なくなります。 今回新発売する『恋みどり』は、つるなし種のインゲンでありながら、多収性を持つ品種です。極濃緑の莢色と形の揃いがよいことが最大の特長で、店頭での販売の際は莢色で新鮮さをアピールでき、ご家庭やレストランでは料理を鮮やかに彩ります。また、すじのない丸莢のため、調理の際にすじを取る手間も省けます。インゲンはカロテンや食物繊維が豊富で、カルシウム、鉄などのミネラルにも富む健康によい緑黄色野菜です。調理も簡単で、おひたしや煮物として大変おいしく、料理の彩りとして重宝されます。また、高級野菜として消費者に人気があるため、市場でも高値で安定した取引が行われており※3、市場評価の高い『恋みどり』は、生産地はもちろんのこと、家庭菜園や直売所出荷にも最適な品種です。 タキイ種苗では、食に対する「安心・安全」の意識が高まる中、国産需要に適した品種開発を行ってまいります。また、近年活発になっている直売所出荷や家庭菜園に向けた品種開発にも努め、日本の食や農業に貢献したいと考えております。 |
莢の色が特に濃い緑色で市場性が高い | つるなし丸莢種で、莢長は約14cm |
◆『恋みどり』の主な特長 | ||||||||||
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◆栽培の要点 | ||||||||||
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<作型表> |
<価格> |
品種名 | 量目 | 希望小売価格(税込み) |
恋みどり | 小袋(約250粒) | 315円 |
1dL袋 | 462円 | |
1L袋 | 4,200円 |
<注釈データ> | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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