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2013.06.19
機能性野菜で生活習慣病対策!! リコピンとカロテンをバランスよく含む
今までにない鮮やかな赤色のニュ−タイプのニンジン
『京くれない』を新発売
タキイ種苗は、2013年度の新品種として健康維持に有用な機能性成分を豊富に含む、鮮やかな赤色のニュ−タイプのニンジン『京くれない』を発売します。

近年、食生活の変化や運動不足などから生活習慣病の増加が懸念されており、その対策のひとつとして、野菜が持っている色素成分の機能性(抗酸化※1成分など)に注目が集まっています。ニンジンといえばタキイ種苗のベストセラ−品種『向陽二号』に代表されるようにオレンジ色の色素であるカロテンを豊富に含みますが、京料理、おせち料理の定番である金時ニンジンは濃紅赤色でトマトと同じリコピン色素を多く含みます。
これらの色素成分の機能性として、カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換される成分で、LDL-コレステロール※2低下などの効能が期待され、リコピンは生活習慣病の要因である活性酸素※3を除去する抗酸化性に優れ、動脈硬化予防、美白効果などに効能があるとされています。

今回、新発表する『京くれない』は、今までのニンジンにはない新しいタイプのニンジンで、トマトの約2倍のリコピンを含むとともにカロテンも豊富に含んでいる画期的な夏まき専用品種です。タキイ種苗は『京くれない』の育種技術について特許を取得しています(特許登録479534号「抗酸化成分の高いニンジン」)。さらに、タキイ種苗が推奨する機能性成分を豊富に含む野菜シリーズの「ファイトリッチ※4」シリ−ズに新しく追加されます。
『京くれない』の肉質は緻密でニンジン臭が少なく、生でも甘みに富んでいるため、サラダやジュ−スなどの生食から加熱調理まで幅広く利用できます。さらに、肌のテリ・ツヤもよく見た目も美しい鮮やかな赤色で、根長は五寸ニンジンよりやや長く、適期栽培では20〜22cm程度になります。

タキイ種苗では、野菜の持つ機能性に着目し、病気予防を目指した医農連携や国産農産物の付加価値化、六次産業の推進に『京くれない』が貢献できると期待しています。また、今後は晩抽性※5を付け、春まきができるように改良を進めていきます。さらに、鮮やかな根色、優れた機能性、食味を活かして、差別化をねらった直売所や家庭菜園向けにも推進していきます。
リコピンとカロテンをバランスよく含む
ニュ−タイプのニンジン 『京くれない』
ニンジン臭が少なく甘みに富むので
ジュ−スやサラダに最適!
スム−ジ−にもぴったり!
◆ 『京くれない』の主な特長
根色は鮮やかな赤色
肌のテリ・ツヤもよく見た目にも美しい赤色の夏まき専用品種。根長は五寸ニンジン(18〜20cm程度)よりやや長く、適期栽培では20〜22cm程度になります。
   
優れた2つの機能性成分を持つ
リコピンとカロテンの両方をバランスよく含む、優れた機能性成分を持つ。特にリコピンは、一般的なトマト(リコピン含有量2〜3mg/100g)の約2倍摂取することができます。
   
ニンジン臭が少なく甘みに富んでいます
肉質は緻密でニンジン臭が少なく、甘みに富むので、生食から加熱調理まで幅広く利用できます。
◆作型表 『京くれない』
作型表
◆価格
品種名 規格 希望小売価格(税込み)
京くれない
ペレット種子 350粒 735円
<注釈説明>
※1 抗酸化 活性酸素を取り除くことで、生活習慣病を防ぎ老化を抑える働きが期待される。
※2 LDL-コレステロ−ル LDLは肝臓で作られたコレステロールを体内の末梢まで運ぶ働きがある。これが過剰になると動脈硬化などの原因となるところから、この複合体を「悪玉コレステロール」ともいう。
※3 活性酸素 体内の毒物や細菌、ウイルスを分解するために必要ですが、多すぎると体内で処理できず、正常な細胞まで酸化し、細胞の働きを失わせ、その結果、老化や動脈硬化など様々な病気を引き起こす。生活習慣病の原因とも言われている。
※4 ファイトリッチシリーズ
「野菜の消費拡大」 「健康で豊かな食生活」を目指し、野菜の5つの色素成分に着目して機能性の研究・品種開発を行い、従来品種よりも機能性成分が豊富に含まれるタキイ種苗の野菜シリーズです。
(1)「ファイト」 : 植物(=phyto)、おいしい野菜で食を応援する。
(2)「リッチ」 : 従来品種より機能性成分が豊富(=rich)に含まれる。
(1) + (2)=健康で豊かな食生活を目指すという願いを込めた造語です。
商標登録(登録第5367922号、平成22年11月12日取得)
      ファイトリッチ
※5 晩抽性 抽苔(とうだち)の遅い性質のことで、品種差がある。ニンジンでは春まき栽培で特に問題となり晩抽性の品種が求められる。