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2013.07.05 |
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タキイ種苗は、2013年度の新品種として、葉肉が厚く、輸送性と店もちにすぐれる良質系のキャベツ『潮岬』を発売します。
国内に出回るキャベツは、大きく良質系※1と寒玉系※2に分かれます。良質系は春系やサワー系ともいわれ、円球に近い形で葉の巻きがゆるく、やわらかくてジューシーなのでサラダなどの生食に向きます。一方寒玉系は、形は扁平で葉が比較的硬く、巻きがしっかりしており、加熱してもくずれにくく業務・加工用としても多く利用されます。良質系はやわらかく品質にすぐれますが、輸送中に葉が傷みやすく、そのため輸送先での店もち性も問題になっています。輸送上の問題のため消費する地域が限られ、良質系の生産地である千葉や神奈川に近い関東近郊が中心となっています。また生産者側では、年内から冬どり栽培において近年の急激な温度変化により、寒さによる葉の傷みの発生や玉の肥大不足が問題になっており、冬でも安定した収穫ができる良質系品種が求められていました。 今回新発売するキャベツ『潮岬』は、良質系と寒玉系の特性を併せ持ち、葉肉が厚く、輸送性と店もちにすぐれる良質種です。これまで流通が難しいとされた地域にも輸送が可能になり、良質種の利用が少ない所でも消費拡大が期待できます。玉の表面はウェーブが入り、ツヤのある濃緑色で良質感があります。葉肉が厚いので、歯切れがよく甘みも強いため業務用としても利用できます。濃緑な葉色と球内の黄色のコントラストが美しく、サラダや炒め物にも映え、料理の色どりを楽しむことができます。 栽培面では根張りが強く葉が強勢で、低温肥大力にすぐれます。外葉が玉を守り、葉肉が厚いため、寒さによる傷みに良質種としては強く、収穫期の幅が広がり収量も増えます。またキャベツの重要病害である萎黄病※3に耐病性をもち、安心して栽培することができます。 タキイ種苗では、高品質キャベツの連続出荷を可能にする『岬』シリーズ※4を充実させることにより、市場のニーズに応えていきます。特に『潮岬』は、関東や南九州の暖地で、肥沃な火山灰土壌の産地において12月から3月上旬どり栽培に向き、良質なキャベツを出荷することができます。 |
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◆『潮岬』の主な特長 | ![]() 寒さによる傷みに良質種としては強い |
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◆作型表 『潮岬』 |
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◆価格 | |||||||||||||||
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<参考資料>
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