タキイ種苗は、2013年度の新品種として、幅広い作型※1に適応する、栽培容易なロメインレタス『ロマリア』を発売します。
ロメインレタス※2は、ヨーロッパのエーゲ海コス島の原産といわれ、アメリカでよく栽培されています。“コスレタス”や“立ちチシャ(チシャ:レタスの和名)”とも呼ばれ、肉厚で食感がよく、わずかな甘みと苦味があり、シーザーサラダ※3などのサラダ野菜として人気が高まっています。また玉レタスやリーフレタスに比べ色が濃く、葉質がしっかりしていて歯応えがよいため、炒め物やおひたしにもむきます。さらに一般的なレタスと比べてビタミンやカロテン、ポリフェノールが豊富なこともロメインレタスの特長の一つです。
近年、ファミリーレストランや居酒屋チェーンなどの外食産業を中心に「シーザーサラダ」などの新しい料理でロメインレタスを使う場面が増えており、年間を通して安定的に供給することが求められています。一方で、日本のような高温多湿の環境に適した品種は少なく、特に夏場を中心に作柄の不安定な状態が続いていました。
今回新発売するロメインレタス『ロマリア』は、高温期の結球性※4と晩抽性※5にすぐれ、幅広い作型に適します。1品種で長期間にわたって栽培できるため、計画的な出荷が可能となりました。また、形状が安定し、苦みが少なく食味もすぐれています。
タキイ種苗では、『ロマリア』を冷涼地の初夏〜秋どり、中間地・暖地の秋〜年内どり・春どりで全国的に推進します。また、より高温期にも栽培が可能な品種や、厳寒期に肥大性・耐寒性が安定するロメインレタスの育成をおこなっていきます。さらに、耐病性や栽培性、省力化や加工・業務用適性などの向上した品種など、今後もお客様のニーズに対応したレタスの品種育成を進めてまいります。 |