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2013.08.23
讃岐うどんやラーメンのトッピングなどで全国的に人気の葉ネギ!
収量性が高く、濃緑・立性で葉先枯れが少なく栽培しやすい葉ネギの新品種!
『京千緑』を新発売
タキイ種苗は新品種として、収量性が高く、濃緑・立性※1で葉先枯れ※2の少ない葉ネギ『京千緑』を新発売します。

かつては、西日本を中心に栽培されていた葉ネギですが、近年讃岐うどん店の全国チェーン展開や、お好み焼きやラーメンに青ネギをたくさんトッピングして提供する店が増えるなど、葉ネギの利用、栽培が日本各地で増えるようになりました。葉ネギは、用途などにより様々なサイズで出荷されており、栽培方法も雨よけハウスなどでの小ネギ栽培や、露地での移植栽培※3による中ネギ栽培※4、さらに水耕栽培などさまざまな栽培方法や作型がある中で、品種の分化も進んでいます。
また、近年“ゲリラ豪雨”や猛暑、酷暑、季節はずれの豪雪など異常気象ともいえる気象の変化が大きくなっており、周年生産されるネギは特に影響を受けやすい野菜の一つです。特に露地の中ネギの移植栽培産地では、栽培の安定性がより重要になり、葉折れや葉先枯れが少なく、収量性と秀品率※5が高いレベルで両立する品種が求められています。

今回新発売する『京千緑』は、生育が早く旺盛で、株の太りがよいため収量性が高い品種です。耐暑性や耐寒性が高く、低温伸長性も優れるため、秋から春どりで収量性の高さを生かした中ネギ栽培が最も適します。また、生育の早さを生かした小ネギの周年栽培にも適しています。さらに、葉は濃緑、立性で荷姿がよく、市場性があり葉折れや葉先枯れの発生が少なく、秀品率がすぐれるため、生産者にも出荷しやすい品種です。作りやすい品種ですので、産地はもとより直売所出荷用、家庭菜園でも幅広く作っていただけます。

タキイ種苗では、近年の異常気象によりネギの栽培が難しくなる中で、どこでも誰でも安心して葉ネギの栽培ができるような品種開発を続けていくと同時に、葉ネギのリレー出荷ができるよう、多くのネギがやや苦手とする盛夏期でも作りやすく、収量性の高い葉ネギの育成にも取り組みます。
葉折れや葉先枯れの発生が少なく、立性で荷姿がよい『京千緑』
◆『京千緑』の主な特長
生育が早く旺盛で、
株太りがよい 『京千緑』
生育が旺盛で収量性が高い葉ネギ
生育が早く旺盛で、株の太りがよいため収量性が高い。耐暑・耐寒性をともに備え、秋から春どりの中ネギ栽培が最も適するほか、小ネギの周年栽培にも適する。

出荷・調製作業が容易
そろい性にすぐれ、出荷・調製作業が容易。中ネギ栽培でも分けつの発生はほとんどない。

荷姿がよく市場性が高い
葉は濃緑、立性で荷姿がよく市場性にすぐれる。
また、葉折れや葉先枯れの発生が少なく、秀品率が高い。
◆作型表 『京千緑』
作型表
◆価格
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
京千緑 小袋(約2,540粒) 315円
1缶(2dl) 2,887円
<注釈説明>
※1 立性 葉などが上方向に伸び草姿全体が立つ性質のことで、密植適性や作業性、荷姿などにすぐれる。
※2 葉先枯れ 葉の先が茶色く枯れた状態になる症状。急激な過乾湿、根痛み、カルシウム欠乏などで生じやすく、温度や潅水によって影響される。
※3 移植栽培 育成した苗を本圃に植えかえる栽培。
※4 中ネギ 「小ネギ」「中ネギ」の基準は、地域や生産者によってさまざまである。
小ネギ:一般的に太さ5〜8mm程度で直播栽培されることが多い
中ネギ:一般的に太さ10mm前後で移植栽培されることが多い
※5 秀品率 全体収量の中で良品が占める割合。
<参考資料>
タキイオリジナル「ねぎ培土」は、
生産者にも好評です
タキイオリジナルのネギ育苗専用培土『ねぎ培土(50L入)』

中ネギの移植栽培で、セルトレイなどの育苗に最適の培土です。タキイでは、速効性肥料と緩効性肥料をバランスよく配合した、ネギ育苗専用のオリジナル培土『ねぎ培土』をおすすめしています。60日余り肥効が持続するので、追肥なしで茎の太ったしまった苗が仕上がります。