7月31日、長野県野菜花き試験場において第61回全日本花卉品種審査会(ユーストマ季咲き)が開催されました。 この審査会でタキイのユーストマ『EU-348』が見事1等特別賞、ユーストマ『EU-343』が3等を受賞しました。
1月19日に288穴のセルトレイに播種し、定植は4月9日に10cm株間の4条(中抜き2条)植えで40株×2区制で行い、育苗時は15℃加温、また定植後しばらくは10℃加温で温度管理がなされました。4月下旬から5月にかけて晴天と高温が続き、発蕾開始が予定より1ヶ月近く前進し株の充実不足が懸念されましたが遮光や換気で樹勢の維持を図り、草丈はやや低いものの花つきの良い状態に仕上がっておりました。
1等特別賞に輝いた『EU-348』は緑色の中輪八重咲きで花弁数が特に多く、巻きの強い花型が見事によく揃い、株のボリュームも十分にありました。太く剛直な茎で上位分枝性の整った枝ぶりをしており、花型と草姿の双方ともに非常に高いレベルの品質を示していました。
3等を受賞した『EU-343』はピンク大輪八重咲き品種で、濁りの無いすっきりとしたクリアピンクの花色が目を引きました。花弁数が多く安定しており、丸弁でふっくらとした大輪の花型は在感があります。 |