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2017.07.27

<冬野菜の代表格 白菜>種まきシーズン到来
将棋人気で再注目!
家庭菜園に適したハクサイ『王将』

約60年間愛され続ける「王将」が家庭菜園でオススメの理由

タキイ種苗が販売する白菜の人気品種、ハクサイ「王将」は、1960年に発売されて以来、57年間多くの生産者や家庭菜園で愛されてきた、当社が販売するF1品種の白菜の中で一番古いロングセラー商品です。

かつては関東を中心に主力産地で栽培され、一世を風靡したハクサイ「王将」は、近年はカット販売など市場の変化に伴い、大産地での栽培は引退しましたが、気象状況に左右されにくい“栽培の安定性”と“おいしさ”が特長の品種であることから、家庭菜園向け商品として、いま再び注目を集めています。

8月中・下旬から、一般地(主に関東以西の平坦地)の家庭菜園では、冬野菜の白菜の種まきを始めるタイミングです。将棋にも人気が集まっている今年は、ぜひ将棋の王将の駒に似たハクサイ「王将」を育ててみませんか?

将棋盤とハクサイ『王将』の種子袋
ハクサイ『王将』で埋め尽くす築地市場(1967年11月撮影)

ハクサイ「王将」の名前の由来について

当時の新発表記事(タキイ種苗刊『園藝新知識』1960年6月号)では、『王将』の名前にふさわしく、「球形は、将棋の王将の駒の型にそっくりで尻張りよく、球の頭部はピッタリと包合し、球のしまりは大そう固い」また、「本種は形、しまり、食味の3つが共にすぐれて品質は最高。(略)市場で大歓迎をうけることは確実と思われる。」と記しています。

(主な特徴)
  • ●生育が旺盛で作りやすく、収量性にすぐれる年内〜冬どりの中生種。
  • ●玉は尻張り・胴張りのよい円筒形で、食味がよく、品質良好。
  • ●耐寒・低温結球性にすぐれ、中間地の冬どり栽培に適する。
  • ●適期栽培では、3kg程度に太る。
(栽培の要点)
  • ●適期播種に努め、健苗を定植し、初期から順調に生育をさせる。
  • ●収穫まで肥効が続くように、元肥1/2、追肥1/2を目安にじっくり生育させる。
  • ●生理障害※1対策には堆肥を施し、土壌を改良して急激な肥効にならないようにする。
  • ●冬どりは8分結球で越年させる。
  • ●本種は根こぶ病※2耐病性をもたないので、汚染圃場では防除が必要。

<注釈説明>

  • ※1 生理障害
    根の養分吸収機能阻害や養分の欠乏・過剰によって発生する障害をいう。
    カルシウム(Ca)欠によるトマト果実の尻ぐされやハクサイの芯ぐされ、縁腐れ等がある。
  • ※2 根こぶ病
    土から伝染する病害の一つで、根にこぶをつくり生育を妨害する。
    アブラナ科の野菜が侵されやすく、大きな問題となっている。
将棋の王将の駒に似ているハクサイ『王将』

適作型

価格

品種名 量目 希望小売価格(税込み)
王将 1袋(約960粒) 626円
1袋(20ML) 2,700円

ハクサイ市場について

1980年代後半からハクサイが、“黄色く” なっています。食の多様化、核家族の増加など時代の変化とともにハクサイも1個売りから、1/2カット、1/4カットでのカット売りが主流となり、彩りも重視され、カットした際に断面が黄色い“黄芯系品種“が主流となっています。このハクサイ『王将』は、黄芯系品種ではありませんが、従来型の品種の“おいしさ”と“やわらかさ”を受け継いでいます。