2017.09.25
タキイ種苗は、芳香性をもち、神秘的なブル−の花色が魅力的なペチュニア『F1ブル−ム−ン』を全国の営利生産者向けに9月より販売します(※苗のみでの販売になります。〈納期は2018年1月以降〉)。
ペチュニアは品種改良が最も進んだ草花のひとつで、花色も豊富です。これまでのペチュニアの品種開発では、花を特長付ける重要な要素である「香り」を取り入れることがほとんど行われてきませんでした。今回、タキイ種苗では、世界で初めて、芳香性をもつF1ペチュニア品種の開発に取り組み“ペチュニアで香りを楽しむ”という新しい魅力をプラスすることを実現いたしました。
『F1ブル−ム−ン』は、主要草花に初めて芳香性を付与したことが評価され、AAS(オ−ルアメリカ・セレクションズ=全米品種審査会) を2017年1月に受賞しました。
『F1ブル−ム−ン』は、一日を通して香りますが、夕方から夜中にかけて最も香りが強くなります※1。まるでハチミツやロ−ズ、ヒヤシンスを想起させる“甘く華やかな香り”が、黄昏時から月の光に導かれて訪れる静かな夜を優雅に演出してくれます。また神秘的なブル−の花は、花が咲き進むにつれ花色が変わるため、濃淡のグラデ−ションを楽しむことができます。草姿はほふく性で株径80cmに達し枝は立ち上がりにくい品種です。さらに分枝性にすぐれ、中心部によく花が咲くので長期間整った株姿を保ちます。
タキイ種苗と農研機構は、『F1ブル−ム−ン』が、これまでの品種に比べて、フェニルアセトアルデヒド(ヒヤシンスのような香り)と2-フェニルエタノール(ローズのような香り)の割合が高く、甘く華やかな芳香性をもつ品種であることを明らかにいたしました。また、夕方〜夜中にかけて、これらを含めた香り成分の値は最も高くなり、香りも強くなります。※2
花の香りを近くで感じることのできるプランタ−や鉢植えがおすすめです。夕方以降に最も強く香ることから、玄関先やベランダなどに飾って甘い香りの漂う優雅な夕べを演出してみてはいかがでしょうか。
これまで主流であった色や形を楽しむ草花園芸の世界に、新たに香りの要素を加えることができました。今後も『F1ブル−ム−ン』を積極的に推進し、草花の楽しみをさらに広げていけるよう普及に努めてまいります。
品種名 | 販売規格 | 希望小売価格(税込み) |
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『F1ブル−ム−ン』 | 406穴プラグ苗(トレ−) | 12,150円 |