インフォメーション
2018.08.07
【2018年度 新発売品種】
収量性と作業性を兼ね備え、べと病にも強い早生種のホウレンソウ
「タフスカイ」「福兵衛(ふくべえ)」「伸兵衛(しんべえ)」
3品種のリレー出荷で安定生産を実現!
タキイ種苗は、収量性と作業性を兼ね備え、べと病にも強い早生種のホウレンソウ「タフスカイ」「福兵衛(ふくべえ)」「伸兵衛(しんべえ)」の3品種を新発売しました。
出荷調製作業に時間がかかるホウレンソウでは、時間当たりにどれだけの束数ができるかが、出荷量を決める重要なポイントとなっており、収量性はもちろんのこと、収穫、調製、パッケージングの作業時間をいかに短縮できるかが求められています。従来の品種は、収量性が高くても作業性が劣っていたり、逆に作業性が高くても収量性が劣るという傾向がありました。
今回新発売する夏どりの「タフスカイ」、秋・春どりの「福兵衛」、冬どりの「伸兵衛」の3品種は、収量性と作業性を高いレベルで両立した期待の品種です。葉肉が厚く、株張りがいいのでボリュームもあり多収です。さらに、軸がしなやかで折れにくいため、収穫や調製作業が効率よく行えます。べと病レース1〜12、14〜15に抵抗性もあり、病気に強いのも特長です。また、この3品種を組み合わせることで夏〜春までの作付けをカバーすることができ、安定生産につながります。
■3品種共通の品種特性
- ①葉肉が厚く、株張りがいいから多収
- ②軸がしなやかで折れにくいから収穫・調製作業がスムーズ
- ③べと病レース1〜12、14〜15に抵抗性
■「タフスカイ」品種特性
- ①夏どりの早生種
耐暑性にすぐれ、気温の高い時期の栽培でもしっかり生育できる特長をもっており、夏〜秋どりのほか、春どりにも適した早生品種。 - ②萎凋病に強い
夏場の重要病害である萎凋病に強い耐病性を持っており、萎凋病が発生しやすい夏場の栽培に最適の品種。
■「福兵衛」品種特性
- ①秋・春どりの早生種
低温伸長性がありながら、暖かい時期でも軸が長くなりにくい特長をもっており、秋〜年内どり、春どりの栽培に適した早生品種。 - ②播種期幅が広く、作りやすい
生育はじっくりするものの、冬どりでも栽培できる。生育の早い品種としては春の抽苔も遅いため、秋〜春まで播種期幅が広く、また草勢が強く、あまり土質を選ばないため、栽培しやすい。 - ③葉面はスムーズで色つやがよい
葉面はしわが少なくスムーズ。葉色はつやのよい濃緑色で荷姿も美しい。
■「伸兵衛」品種特性
- ①冬どりの早生種
低温伸長性があり、厳寒期でも順調に生育する特長をもち、冬どりに適した早生品種。厳寒期に発生しやすい凍害による軸の破損にも比較的強い品種。 - ②つやのある濃緑色で荷姿がよい
葉の形質は「福兵衛」と類似しており、葉面はスムーズで、つやのよい濃緑色をしていて見ばえのよい荷姿に仕上がる。
<規格と価格>
タフスカイ 福兵衛 伸兵衛 |
規格(エボプライム種子) | 参考小売価格(税込み) |
小袋(45ml) | 459円 | |
AM3万粒 | 5,184円 |
☝エボプライム種子とは☝
ホウレンソウのタネは、硬い果被で覆われているため、発芽しにくい特性を持っています。エボプライムは水分の吸収性を向上させるため、果被をやわらかくする処理を行い、発芽揃いをよくしています。播種前に浸水などの処理が不要です。