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タキイ種苗は、そろいと根色のよい春夏作兼用の早生種ニンジン『恋むすめ』を新発売しました。

春ニンジンはやわらかくておいしいと人気があり、市場でも比較的高値で安定していることから、春ニンジンの作付は年々増加傾向にあります。しかし、栽培面では抽苔や高温期の収穫では品質保持の難しさなど、課題が残されています。

今回新発売した『恋むすめ』は、トンネル栽培において晩抽性があり、尻づまりのよい早生品種です。形状の乱れが少なく、Ｍ・Ｌサイズによくそろい秀品率が高いのが特長です。根形はやや短めの五寸ニンジンで、肌は滑らかでつやがあり、しみ腐病に安定して強く、重い土質でも発生が少ない品種です。また、春ニンジンは収穫時期が5〜7月の高温下での収穫になるため、環境条件によっては収穫後に表面が黒く変色する場合がありますが、『恋むすめ』は比較的変色しにくく、出荷後の品質にもすぐれています。葉がコンパクトで草姿が立性のため、根部の肥大不足を防ぎ、機械収穫にも適しています。さらに、早生性と低温肥大性の特長を生かした8月下旬の遅まき作型も可能です。