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2020.08.21

831サイ日は【野菜の日】! 「2020年度 野菜と家庭菜園に関する調査」 96.2%が「今後も継続したい」!
家庭菜園実施者、約3割が外出自粛期間以降にデビュー

好きな野菜、「たまねぎ」が初のNo.1に! 11年連続首位のトマトが王座をゆずる
● 「外食減少」「自炊の増加」「野菜摂取を意識」…外出自粛期間中に8割以上が感じた「食生活の変化」
● 今後注目の野菜!? 認知度86%のケール、「健康によい」「栄養が豊富」など体によいイメージ多数

タキイ種苗は、8月31日の「やさいの日」を前に全国の20歳以上の男女600人(農業関連従事者、食料/飲料(酒類除く)の卸売・小売業従事者除く)を対象に、今年で12回目となる「野菜」にまつわるイメージ評価や、野菜作り(家庭菜園/ベランダ菜園)の関心度、実践状況、また、コロナ禍にある今年ならではの項目等について調査(インターネット調査)しました(調査期間:2020.7.18〜7.21)。

調査結果 Topics!

家庭菜園を実施中の人のうち「外出自粛期間以降に始めた」人が約3割、継続意向も9割以上

家庭菜園の経験者は50.0%と半数に達し、現在実施中の人の中で「外出自粛期間以降に始めた」人は29.6%でした。今後も継続したいと考える人は96.2%に上り、高い満足度がうかがえます。

●家庭菜園を始めた時期 <現在家庭菜園を行っている人(n=159)> (※新規項目)

●家庭菜園の継続意向 <現在家庭菜園を行っている人(n=159)> (※新規項目)

好きな野菜、「たまねぎ」が12年間で初の1位!

好きな野菜No.1は、大人は「たまねぎ」(74.0%)が初の1位となり、11年連続1位だった「トマト」が初めて王座を譲る結果に。子どもが好きな野菜では、9年連続で「トマト」(52.3%)が1位となり、安定の人気を見せました。

外出自粛期間に「食生活の変化」を感じた人は8割以上

外出自粛期間を経て食生活の変化を感じた人は85.5%となりました。具体的には「外食減少」(76.0%)、「調理頻度が増えた」(49.0%)、「生鮮食料品を買う量の増加」(46.2%)などが挙がりました。

7割が「食品ロス問題を意識」、9割以上は食品ロス削減のための行動・意識がある

食品ロス問題について、72.2%の人が「意識している」と回答。食品ロス削減のため、9割以上の人が何かしらの行動・意識があることが分かりました。一方、プラスチック包装がない(少ない)野菜に「抵抗を感じない」(74.9%)人は昨年より5.5ポイント減少し、コロナ禍の影響から衛生への意識が高まっていることが考えられます。

今後注目の野菜!? 認知度86%のケール、半数以上が「ケールは健康によいイメージ」

野菜の王様ともいわれる「ケール」について、今年は新たに調査を行いました。認知度は86.0%となり、広く認知されている野菜であることが分かりました。また、ケールのイメージは、「健康によい」(55.6%)、「栄養が豊富」(41.1%)、「スーパーフード」(21.7%)が入るなど、健康によい野菜というイメージが強いことがうかがえます。

1. 野菜ランキング<大人編>

➀ 9割の大人が「野菜好き」!

野菜が「大好き」(39.0%)、「どちらかといえば好き」(51.7%)な大人は、合計90.7%となりました。前年の90.3%から微増で、大人の「野菜好き」は安定して継続していることが分かりました。

●あなたは野菜が好きですか? <全体(N=600)>

➁ ついに変動! 「好きな野菜」ランキング 「たまねぎ」初の栄冠! 12年間で初めて王座を譲った「トマト」

大人の好きな野菜では、昨年まで11年連続1位を飾った「トマト」が今年は初めて4位となり、代わって初の1位に輝いたのは「たまねぎ」(74.0%)、2位は僅差で「キャベツ」(73.8%)、3位は「じゃがいも」(72.8%)でした。「トマト」(72.2%)は4位となったものの、昨年度の68.2%から4ポイント増で、好きな人の割合は増しています。
「キャベツ」は昨年度8位から15.3ポイント増と最も伸び率が高く2位へとランクアップ。8位「ほうれん草」、9位「レタス」は、昨年ランク外からのランクインとなり、今年度のランキングには大きな変動が見られました。
1位「たまねぎ」が支持された理由は、「おいしいから」(100%)に次いで「料理がしやすいから」(64.6%)でした。一方、「トマト」が好きな理由は、1位「おいしいから」(90.4%)、2位「健康に良いと思うから」(57.4%)となりました。コロナ禍で在宅時間が増加し自炊頻度も増加する中、料理で使いやすい野菜や、まとめて購入し保存がきく野菜が好まれたのかもしれません。

●大人が好きな野菜 トップ10(2019年、2020年比較) <全体(N=600)>

➂ 苦みがある「セロリ」「ゴーヤ」が嫌いな野菜トップに。「嫌いな野菜がない」大人は3割強

大人が嫌いな野菜は、1位「セロリ」(26.3%)、2位「ゴーヤ」(22.3%)と、昨年と同様の結果となりました。「セロリ」が苦手な理由は1位「味が苦手だから」(88.2%)、2位「匂いが苦手だから」(36.8%)となり、独特の苦みや風味を苦手に感じるようです。
1位の「セロリ」が嫌いな人の割合が26.3%である一方、「嫌いな野菜は特にない」と回答した人は32.8%で、3割以上の人は好き嫌いなく野菜を食べていることが分かる結果となりました。

●大人が嫌いな野菜 トップ10(2019年、2020年比較) <全体(N=600)>

2. 野菜ランキング<子ども編>

➀ 子どもの6割以上が「野菜好き」!

12歳以下の子どもがいる家庭に「子どもの野菜の好き嫌い」を尋ねたところ、野菜が「大好き」(13.1%)、「どちらかといえば好き」(51.4%)を合わせて64.5%となり、子どもの6割以上が「野菜好き」であることが分かりました。

●あなたのお子さまは野菜が好きですか? <0〜12歳の子どものいる方(n=214)>

➁ 「子どもが好きな野菜」は「トマト」が9年連続で1位! 大人にも子どもにも愛される「じゃがいも」

子どもが好きな野菜は、「トマト」(52.3%)が9年連続の1位となりました。2位「じゃがいも」(50.9%)は、大人・子ども両方のランキングでトップ3に入り、世代を問わない人気を示しました。3位は「とうもろこし」(48.6%)で、昨年から続いてトップ3に入り、根強い人気を見せました。
子どものランキングでは、「とうもろこし」、「さつまいも」(4位、48.1%)、「スイカ」(5位、41.1%)、「メロン」(同、41.1%)、「かぼちゃ」(8位、40.2%)など、甘みのある野菜が多くトップ10入りしています。
1位「トマト」が好きな理由は、「おいしいから」(89.5%)、「食べやすいから」「手に入りやすいから」(ともに21.1%)となり、子どもたちが日常的によく食べている様子が分かります。

●子どもが好きな野菜トップ10 <0〜12歳の子どものいる方(n=214)>

➂ 「子どもが嫌いな野菜」1位は「ゴーヤ」。「嫌いな野菜がない」子どもは約2割

子どもが嫌いな野菜は、1位「ゴーヤ」(35.5%)、2位「とうがらし」(32.7%)、3位「ピーマン」(27.6%)となりました。「ゴーヤ」は大人・子ども両方のランキングでトップ3に入っています。
子どもの「好きな野菜」トップ10のうち、「トマト」(18.2%)だけが「嫌いな野菜」でも10位にランクインしています。
「ゴーヤ」が嫌いな理由としては、「味が苦手」(95.0%)、「匂いが苦手」(50.0%)が多く挙げられ、苦味や独特のにおいに苦手意識を持つ子どもが多いようです。
また、大人のランキングでトップ10入りした「カリフラワー」「そら豆」「ズッキーニ」に代わり、子どものランキングでは「ピーマン」「ししとう」「なす」がトップ10に入っています。
一方、「嫌いな野菜は特にない」子どもは19.2%と、昨年の15.9%から3.3ポイント増加し、子どもの2割は「嫌いな野菜がない」との回答が得られました。

●子どもが嫌いな野菜トップ10 <0〜12歳の子どものいる方(n=214)>

3. 野菜の摂取について

➀ 9割が「野菜摂取を重視」の一方、3割が「野菜不足」を感じている

野菜摂取について、「かなり重視」(33.0%)、「ある程度重視」(54.0%)が合計87.0%と、約9割の人が野菜を食べることが大切だと考えていることが分かりました。一方、「野菜を十分に食べている」人は14.7%と1割強にとどまり、「かなり不足」(6.8%)、「やや不足」(23.8%)を合わせると30.6%の人が野菜不足を実感していることが明らかになりました。野菜不足を感じている人は、昨年の28.4%から2.2ポイント微増しています。

●野菜摂取の重要度 <全体(N=600)>

●野菜の十分な摂取について <全体(N=600)>

➁ 野菜不足の要因として「量を食べられない」「食べる機会が少ない」と感じている人が増加

「野菜不足」を実感している人に「十分に取れていない理由」を聞いたところ、1位は「量をたくさん食べられないから」(38.6%)で、昨年より2.7ポイント増加しており、野菜摂取における一番の悩みのようです。「日頃の食事で野菜を使った料理を食べる機会が少ないから」(29.3%)は5.8ポイント増え、昨年の3位から2位になっています。3位「高いから」(26.6%)は5.2ポイント減でしたが、昨年に引き続きトップ3に入り、価格もネックになっている様子がうかがえます。5位には「どんな野菜を食べたらよいかわからない」(15.8%)という理由が挙がり、「自分にどんな野菜が必要か」、「どんな料理方法がいいか」などを知ることは、野菜不足解決の糸口となりそうです。

●野菜を十分に取れていない理由 <野菜が不足していると思っている方(2020年n=184、2019年n=170)>

➂ 34.9%の人が「カット野菜」を「週に1回以上利用」している

野菜加工品のうち「カット野菜」「乾燥・フリーズドライ」「冷凍野菜」について利用頻度を聞いたところ、週に1回以上利用している人の割合では「カット野菜」(34.9%)、「乾燥・フリーズドライ」(9.7%)、「冷凍野菜」(21.4%)となりました。
特に「カット野菜」については3割以上の人が週に1回以上利用しています。また、7.2%の人が「週5日以上」と、ほぼ毎日利用していることも分かりました。また、「この加工品は摂取しない」人は35.5%にとどまり、多くの人がカット野菜を取り入れている様子が分かりました。

●カット野菜の利用頻度 <全体(N=600)> (※新規項目)

●乾燥・フリーズドライの利用頻度 <全体(N=600)> (※新規項目)

●冷凍野菜の利用頻度 <全体(N=600)> (※新規項目)

➃ 新しい生活様式の中で「食生活の変化」がある人の方が、野菜加工品を取り入れている

コロナ禍の食生活の変化で、「栄養に気をつかうようになった人」「野菜を多く使うようになった人」と、そうでない人で、それぞれ野菜加工品の利用頻度を比較してみました。その結果、「栄養に気をつかうようになった人」「野菜を多く使うようになった人」のいずれも、そうでない人に比べて全ての野菜加工品の利用頻度が高いことが明らかになりました。特に差が出たのは、「カット野菜を週に1回以上使う」人で、「栄養に気をつかうようになった人」は43.7%、そうでない人は28.3%となり、15.4ポイントの差が開きました。
新しい生活様式の中、「栄養に気をつかうようになった」、「野菜を多く使うようになった」といった変化のあった人は、加工品を上手に取り入れて野菜摂取をしている様子がうかがえます。加工品もうまく活用していくことが、野菜摂取の手助けとなるかもしれません。

●新しい生活様式の中で「栄養に気をつかうようになった」人とそうでない人の、野菜加工品の利用頻度の差

●新しい生活様式の中で「野菜を多く使うようになった」人とそうでない人の、野菜加工品の利用頻度の差

※あてはまる:あてはまる+ややあてはまるの合計/あてはまらない:あまりあてはまらない+あてはまらないの合計

➄ 7割が野菜の「新鮮さ」を重視。若い年代は「価格の安さ」も

野菜を食べる際や購入する際に重視するポイントは、1位「新鮮であること」(73.2%)、2位「価格の安さ」(62.0%)、3位「味のおいしさ」(56.0%)となりました。「新鮮であること」は、特に50代女性(85.0%)・60代女性(87.5%)が重視しており、男女とも年齢が上がるにつれて割合が上がる傾向にあるようです。「価格の安さ」は、男女とも20代・30代の割合が高く、若い年代が重視している様子が分かります。4位「安全性・信頼性の高さ」(37.5%)は、50代・60代男性(ともに47.5%)と50代女性(40.0%)、60代女性(47.5%)が特に高く、年代が高いとより安全性・信頼性を重視していることがうかがえます。

●野菜を食べる際や購入する際に重視しているポイント <全体(N=600)>

Topic【ケールについて】

➀ ケールの認知度は86%! 半数が「ケールは健康によいイメージ」

コロナ禍で健康意識も高まる中、今年はその栄養価の高さから、近年注目されているケールについて調査を行いました。
まず、ケールの認知度を聞いたところ、「知っている」(86.0%)、「知らない」(14.0%)となり、ケールは広く認知されている野菜であるといえそうです。
ケールのイメージは、1位「健康によい」(55.6%)、2位「青汁の原料」(44.2%)、3位「栄養が豊富」(41.1%)となり、5位には「スーパーフード」(21.7%)が入るなど、健康によい野菜というイメージが強いことが分かりました。

●ケールの認知度 <全体(N=600)> (※新規項目)

●ケールのイメージ <ケールを知っている人(n=516)> (※新規項目)

➁ ケールを食べたことがある人は3割。そのうち55%が「ケールが好き」

ケールを「食べたことがある」(31.5%)人は約3割にとどまりました。認知度が86.0%あることに対し、喫食経験はまだ少なく、今後の普及に期待ができそうです。ケールを食べたことがある人で「ケールが好き」と答えた人は55.1%と半数を超える結果となりました。食べたことがない人の中で「食べてみたい」と考える人は46.2%となり、ケールは今後広がりを見せる野菜だといえそうです。

●ケールの喫食経験 <全体(N=600)> (※新規項目)

●ケールへの好意度 <ケールを食べたことがある人(n=189)> (※新規項目)

●ケールの喫食意向 <ケールを食べたことがない人(n=411)> (※新規項目)

4. 家庭菜園について

➀ 2人に1人が「家庭菜園の経験あり」。未経験者も3割が「家庭菜園をやってみたい」!

「現在、家庭菜園で野菜を作っている」(自宅の庭や畑、市民農場と、ベランダや室内で野菜を作っている人の合計)は26.5%で、「過去に経験がある」(23.5%)と合わせて50.0%となり、家庭菜園の経験者は半数に達しました。また、家庭菜園未経験で、「家庭菜園で野菜を作ってみたい」と考えている人は31.2%と、約3割の人が家庭菜園を始めることに意欲を持っているようです。

●家庭菜園で野菜を作った経験 <全体(N=600)>

●家庭菜園で野菜を作ってみたいか <家庭菜園未経験者(n=298)>

➁ 7割が「親子で野菜づくり」!

家庭菜園経験者で12歳以下の子どものいる方に聞いたところ、「家庭菜園に子どもが関わっている」との回答は69.6%にのぼりました。約7割の家庭で、親子が一緒に家庭菜園に取り組んでいることが分かりました。
「自分よりも積極的にかかわっている」(12.2%)、「自分ほどではないが積極的に関わっている」(26.5%)より、約4割(38.7%)の子どもが積極的に家庭菜園に参加している様子が分かる結果となりました。

●家庭菜園に子どもが関わっているか <12歳以下の子どもがいる家庭菜園経験者(n=181)>

➂ 家庭菜園デビューに一番人気は「トマト」!

家庭菜園の経験者に聞いた、「家庭菜園で初めて作った野菜」は、「トマト」(45.0%)、2位「きゅうり」(14.3%)、3位「なす」(8.7%)で、「トマト」が一番人気となりました。
「好きな野菜ランキング」では大人の4位、子どもの1位となったトマトは、家庭菜園デビューの野菜としても根強い人気を見せました。

●家庭菜園で初めて作った野菜 <家庭菜園経験がある人(n=300)> (※新規項目)

➃ 「作ったことがある野菜」も「トマト」が圧倒的な人気! 挑戦したいのは「枝豆」!

「家庭菜園で作ったことがある野菜」でも、「トマト」(84.7%)が2位の「きゅうり」(53.0%)に大差をつけて1位となりました。「好きな野菜」で大人・子どもともトップ10に入った「じゃがいも」(8位/20.0%)、「枝豆」(9位/17.1%)がランクインしている一方、大人・子どもとも「嫌いな野菜」で上位だった「ゴーヤ」(10位/16.3%)がランクインしており、グリーンカーテン(緑のカーテン)としても人気のゴーヤの「育てる野菜」としての人気ぶりがうかがえます。
「今後作ってみたい野菜」では、「枝豆」(18.7%)が1位でした。「好きな野菜」では大人・子どもともに5位となった人気野菜で、「次は枝豆を作ってみたい」と思う人が多いことが分かりました。

●家庭菜園で作ったことがある野菜 <家庭菜園経験がある人(n=300)>

●今後作ってみたい野菜 <家庭菜園経験がある人(n=300)> (※新規項目)

➄ タネや苗を選ぶ際、4人中3人が「実用性を重視」

家庭菜園の苗やタネを選ぶ基準では、「実用性(食べたい・必要性など)を重視する派」(A)が75.7%、「育てる楽しみ(育てがい、成長のわかりやすさなど)を重視する派」(B)が24.4%で、4人中3人は「実用性重視派」であることが分かりました。

●苗やタネを購入、もしくは選ぶときに意識すること <家庭菜園経験がある人(n=300)>

➅ タネ・苗購入時は「野菜の品種名」を最重視。タネ袋・苗ラベルの情報は入念にチェック

家庭菜園で育てる野菜のタネ・苗の購入時に重視するのは、1位「野菜の品種名」(56.0%)でした。2位・3位・5位はそれぞれ「タネ袋・苗ラベル」に記載されている「まきどきの期間」(40.3%)・「植えてから収穫までの期間」(33.0%)・「野菜の写真」(21.3%)となり、「タネ袋・苗ラベル」に記載の情報は、欠かせない判断材料であることが分かる結果となりました。4位には「金額が安いもの」(24.7%)がランクインしています。

●家庭菜園で植えるタネ・苗を購入するときに重視するもの <家庭菜園経験がある人(N=300)>

➆ 8割が家庭菜園で失敗経験あり! 最大の原因は「虫」

家庭菜園で失敗した経験がある人は82.7%と8割を超えました。失敗原因としては、「虫が発生した」(45.6%)が1位で、虫の悩みが多いことがうかがえます。2位は「自分の管理が悪かった」(41.9%)、3位「土が悪かった」(29.8%)と続き、家庭菜園の環境づくりに試行錯誤する人が多いことが分かる結果となりました。

●家庭菜園での失敗経験 <家庭菜園経験がある人(N=300)>

●家庭菜園で失敗した原因 <家庭菜園での失敗経験がある人(n=248)>

家庭菜園は野菜だけじゃない! 家庭で育てる花について

家庭菜園で花を育てたことがある人は42.2%と4割以上となりました。育てたことのある花では、1位「朝顔」(68.8%)2位「チューリップ」(58.9%)、3位「ヒマワリ」(39.9%)と、人気のある花が並びました。野菜だけでなく、家庭菜園で花栽培を楽しむ様子が分かりました。

●家庭菜園での花の栽培経験 <全員 (n=600)> (※新規項目)

●これまでに育てたことのある花 <花栽培の経験がある人(n=253)> (※新規項目)

Topic【ニューノーマル×野菜習慣】

<2020年の家庭菜園>

➀ 3割が「外出自粛期間以降」に家庭菜園をスタート。ほぼ全員が「今後も継続したい」!

現在家庭菜園を行っている人が家庭菜園を始めた時期として、約3割(29.6%)は「外出自粛期間以降」(2020年3月以降)となりました。在宅時間が増えたことも影響していると考えられます。また、1年以上継続している人(2019年8月以前の合計)は64.8%と、6割以上となりました。
現在家庭菜園を行っている人で、「今後も継続したい」と考えている人は96.2%にものぼり、継続したいと考えている人がほとんどであることが分かりました。

●家庭菜園を始めた時期 <現在家庭菜園を行っている人(n=159)> (※新規項目)

●家庭菜園の継続意向 <現在家庭菜園を行っている人(n=159)> (※新規項目)

➁ 「家庭菜園は趣味」として始め、継続する人が半数以上

「家庭菜園を始めた理由」では、「趣味として楽しむため」(56.0%)が1位となりました。2位は「新鮮な野菜を食べるため」(43.7%)、3位は「家計の節約のため」(29.0%)が続きました。「家庭菜園で野菜を育てている(育てていた)理由」でも、トップ3は同項目となりました。
家庭菜園を始めた理由と、野菜を育てている(育てていた)理由を比較すると、「新鮮な野菜を食べるため」(43.7%→48.0% ※4.3ポイント増)は、実際に育ててみてから実感することが多いようです。「家計の節約のため」は、特に30代女性(45.8%→45.8%)が全体より特に割合が高く、節約意識の高さがうかがえます。
また、コロナ禍の今年ならではの理由として考えられる、「自宅で過ごす時間が増えたため」(7.0%)が家庭菜園を始めた理由の9位となりました。

●「家庭菜園を始めた理由」&「家庭菜園で野菜を育てている(育てていた)理由」 <家庭菜園経験がある人(N=300)>

<2020年の食事・野菜摂取における変化>

➂ 85.5%が「外出自粛期間中の食生活の変化を実感」

コロナ禍の外出自粛期間中、またはその期間を経て「食生活に変化があった」と感じている人は85.5%にも上ることが分かりました。
具体的な変化としては、「外食の頻度が減った・外食をしなくなった」(76.0%)、「調理頻度が増えた」(49.0%)、「生鮮食料品を買う量が増えた」(46.2%)、「家族の在宅などにより、作る量が増えた」(45.8%)、「栄養に気をつかうようになった」(42.3%)など、在宅機会が増えることで自炊機会が増え、買い物の内容や栄養への配慮に変化があったという回答が多く得られました。

●外出自粛期間中の食生活の変化 <全体(N=600)> (※新規項目)

●外出自粛期間中の食生活の変化 <全体(N=600)> (※新規項目)

※あてはまる計(あてはまる+ややあてはまる)

➃ 料理「こだわり派」33.5%、「時短派」66.5%

料理を「時間をかけ、こだわりたいと思う=こだわり派」か、「味よりも時短を優先する=時短派」かを尋ねたところ、「こだわり派」は33.5%、「時短派」は66.5%の割合となりました。
また、外出自粛期間中の食生活の変化で「調理頻度が増えた」人の方が、料理に対して「こだわり派」が多い傾向があることも分かりました。「調理頻度が増えた人の“こだわり派”」が37.6%であるのに対して、「増えていない人の“こだわり派”」は28.5%となり、差があることが分かります。調理頻度が増えることで「時間をかけ、こだわりの料理を作りたい」と感じる人が多いのかもしれません。

●料理は「こだわり派」か「時短派」か <料理をする人(n=495)>

●調理頻度の増加による、料理「こだわり派」の割合の比較

Topic【食品ロス・エコ問題】

<食品ロス問題>

➀ 7割が「食品ロス問題を意識」。食品ロス削減のため、何かしらの行動・意識がある人は9割以上

「食品ロス問題」への意識度では、「強く意識している」(16.7%)、「ある程度意識している」(55.5%)の合計が72.2%となり、7割以上が「食品ロス問題」への意識を持って生活していることがうかがえます。
野菜の食品ロス削減のため、個人として実践していることでは、「食材を無駄にしないようにしている」(77.2%)、「傷まないうちに消費する」(53.8%)、「食べきれる量だけ購入する」(44.2%)の順に多いことが分かりました。全体的に男性より女性の方が食品ロス削減のための行動・意識がある割合が高いようです。
また、「特に行っていることはない」(9.0%)は1割未満で、91.0%の人は食品ロス削減のための何らかの行動をとっていたり、意識を持っていたりすることが分かりました。

●「食品ロス問題」の意識度 <全体(N=600)> (※新規項目)

●野菜の食品ロス削減のために実践・意識していること <全体(N=600)> (※新規項目)

<プラスチック包装と野菜>

➁ 「包装なしの野菜」への抵抗感を感じる人が微増。衛生への意識の高まりか

プラスチック製買い物袋の有料化が7月1日からスタートし、日本全体でライフスタイルの変革が求められるようになりました。環境問題もメディアで多く報じられる中、野菜のプラスチック包装について尋ねたところ、野菜購入の際、包装がない(少ない)ものに対して「抵抗を感じない」(24.7%)、「あまり抵抗を感じない」(50.2%)の合計は74.9%となりました。高い割合ではありますが、昨年の80.4%から5.5ポイント減少しています。
また、「野菜を購入するとき、包装がない(少ない)方がいい」(16.0%)、「ややそう思う」(39.5%)は合計55.5%で、昨年の60.0%から4.5ポイント減少しています。
コロナ禍の影響が多岐にわたる現状で、店舗での衛生環境を気にする人が増えている影響が考えられる結果となりました。

●野菜を購入するとき、包装がない(少ない)ものに対して抵抗を感じるか <全体(N=600)>

●野菜を購入するとき、包装がない(少ない)方がいいと思うか <全体(N=600)>

➂ 「地球に優しいと思う」から「包装がない方がいい」6割強

野菜に「包装がない(少ない)方がいい」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「地球に優しいと思うから」(63.4%)が最も多く、地球環境への意識を感じる結果となりました。2位は「調理する際ゴミを捨てるのが面倒くさいから」(59.5%)も約6割で、環境、家事の両面で、包装がない(少ない)方がいいと考える人が多いことが分かりました。また、3位は「より新鮮だと思うから」(20.7%)、4位は「より安いと思うから」(13.8%)となりました。

●野菜に包装がない(少ない)方がいいと思う理由 <野菜に包装がない(少ない)方がいいと思う人(N=333)>

➃ 「大根」「たまねぎ」「にんじん」は、バラ売り(包装なし)でも抵抗感が低い

バラ売り(包装なし)で買ってもいい野菜があるかを尋ねました。1位は「大根」(64.0%)、2位「たまねぎ」(63.2%)、3位「にんじん」(61.3%)、4位「じゃがいも」(60.7%)は6割を超える人が「バラ売りでも抵抗感なし」と思っていることが分かりました。
全体的に皮がしっかりしている野菜や、根菜類が多い結果となりました。
一方、「バラ売りでもよいと思う野菜はない」人も1割(8.3%)弱いました。下位には「モロヘイヤ」(14.5%)や「水菜」(14.5%)、「そら豆」(14.8%)、「さやいんげん」(15.3%)などが並びました。

●バラ売り(包装なし)でもよいと思う野菜 <全体(N=600)>