インフォメーション
2021.04.07
家庭菜園をはじめるベストシーズン到来
おうち時間を利用して野菜作りに挑戦してみませんか?
直径30pのスペースがあればできる!
プロが教える“プランター菜園”
〜ピーマン編〜
タキイ種苗は、春の家庭菜園シ−ズンに向け、用意する物や栽培ポイントをお伝えすることで家庭菜園ユーザ−を応援します。おうち時間を利用して何かを始めたいという方は、家庭菜園のベストシーズンに、ベランダなど限られたスペースでもできる“プランター菜園”を始めてみるのはいかがでしょうか?
今回は初めてプランター菜園を始める方のために、初心者の方でも作りやすく、家庭菜園でも人気のピーマン栽培のポイントをお伝えします。
用意するもの
- ①ピーマンの苗
苗は節間(葉と次の葉まで)がつまっており、葉の色が濃くがっちりしているものを選びましょう。1番花が咲き始めているものが好ましいです。
- ②プランター
最近はプランターの種類も増え、軽くて安価なプラスティック製のものや素焼きの容器、麻袋を使用することもあります。ご自宅の雰囲気に合わせインテリアにあったものを選ぶのも楽しいです。プランターで栽培される場合は、「プランターのサイズ」に注意しましょう。
ピーマン(1株)の生育に適しているサイズは直径30p×深さ30p程度です。これよりも小さいサイズはうまく苗が生育できず、失敗の原因になりますので、できるだけ大きいものを用意しましょう。
- ③培養土
作物は土が命です。野菜栽培用に調整された培養土が最適です。基本的な肥料分(チッソ、リン酸、カリ)が混ぜ込まれた「野菜専用の培養土」を選びましょう。
- ④鉢底石
鉢底石を入れる1つの目的は、「排水性を良くするため」です。排水性が優れている鉢や土を使う場合は、鉢底石は特に必要ありません。
- ⑤支柱
支柱とは作物が倒れないように支えとなる棒のことです。ピーマンは株の高さが1m程度になるので、長さが1.5m以上ある支柱を2本用意しましょう。
- ⑥誘引ひも
支柱と作物を固定するひものことです。どのようなひもでも構いませんが、おすすめは「麻ひも」です。
- ⑦その他栽培に必要なもの
「移植ゴテ(シャベル)」「ハサミ」「肥料」など
栽培方法
- ①苗を植え付ける(5月上旬〜5月下旬)
プランターの底が見えなくなる程度に鉢底石を敷き、一度プランターの半分程度まで培養土をいれます。水をたっぷり注ぎ培養土に水分をしっかり吸収させたのち、残りの培養土をプランターの上から5pぐらいまで入れ、また水を注ぎしっかり吸収させます。その後、スコップで植穴を作り、苗をポットから取り出します。苗を浅めに植え込み、周りの土を寄せるようにして植え付けたら、最後に土の表面を軽く押さえ、落ち着かせます。遅霜の心配がある場合は、不織布などで霜除け対策をしましょう。
- ②支柱を立てて誘引する
ピーマンの苗が真ん中になるように2本の支柱を立て、地際から15p程度の高さで交差させしっかりと固定します。ピーマンの苗が倒れてきそうなところを、適宜誘引ひもを使って支柱へ8の字に縛ります。茎が成長し、太くなることを想定して、少しゆとりを持たせましょう。
- ③“わき芽”をとって整枝する
わき芽とは茎と葉の付け根から出てくる芽のことです。1番目のピーマンの実が大きくなり始めるころを目安に、主枝とその下の勢いの強い2本のわき芽を残し、その他のわき芽はすべてとり、3本に仕立てます。
- ④追肥を与える
培養土にはもともと肥料が入っていますが、水やりをしていると培養土の肥料分も徐々に流れ出てしまいます。「化成肥料」を使う場合は2週間に土1ℓ当たり1回1g、「液肥」を使う場合は1週間に1回500倍に希釈したものを与えましょう。使う肥料によっては必要な量や手順が異なるので、使用方法を守って使用するようにしてください。栽培の様子を見ながら調整も必要です。
- ⑤収穫
開花後15〜20日程度で収穫できます。こまめに収穫すると長く栽培できます。カラーピーマンは開花後60日程度、十分に色が付いた完熟果を収穫しましょう。