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2021.11.10

「タキイのSDGsへの取り組み」
ペレット種子用包装容器を変更
プラスチック容器からバイオマスチャック袋へ
プラスチック使用量を大幅に削減
重さも80%減量。発送用段ボールサイズも小さくなります

タキイ種苗は、今年11月に出荷分の春まき用のタネより、ペレット種子※1包装容器がプラスチックボトルから、新しくバイオマスチャック袋に変わります。(ニンジンとネギのF1品種が対象)

従来のプラスチック容器
従来のプラスチック容器

「カ−ボンニュ−トラル」
を目指して変更

矢印
バイオマスチャック袋
バイオマスチャック袋

タキイが目指したのは

SDGsにおける17の目標のうち、

“つくる責任・使う責任”達成のため「カーボンニュ−トラルの実現」と「プラスチックごみの減量」

弊社では、将来的な“脱プラスチックの時代”を見据え、2014年より新規包装資材の検討を始めました。資材や輸送のコスト面、保管スペ−スの問題など、容器変更にあたり様々な検討を続けてきました。

2018年に、SDGsの観点からカ−ボンニュ−トラル※2を目指すことを念頭に、まずは市場の動向や種苗店での取り扱いやすさを考え、ボトル容器からバリア性のよい袋タイプに変更することが決まりました。翌年には、素材がバイオマスチャック袋に決定し、同時に「バイオマスマ−クの認証」を申請。昨年に新しい包装機械を導入し、今年いよいよ製品化がスタ−トしました。

バイオマスマークとは

 従来品種との違い

バイオマスプラスチックを使用

地球環境に優しいサトウキビ由来のバイオマスプラスチックを容器の一部に使用することで、廃棄の際に出るCO2を相対的に減らすことができ、カ−ボンニュ−トラルの実現が可能になります。従来容器と比較しても石油由来のプラスチック使用量を大幅に削減できました。

プラスチックごみの大幅削減

内容量はそのままで、容器の重さを約80%も減量しました。さらに、以前からボトルタイプの容器はごみが大量に出る問題がありましたが、袋タイプは使用後のプラスチックごみが大幅に削減でき、農家のゴミ処理の負担を軽減することができます。

袋 ボロル比較

段ボールケースに入っている数は同じですが、プラスチック容器とバイオマスチャック袋では、重さも減量され、段ボールサイズも小さくなりました。

バリア性の向上

アルミ素材を使用しているため、従来よりバリア性が向上しています。さらに、タネ袋を開ける際に人がケガをしたり、ほかのタネ袋の損傷を防いだり、安全に保管するために工夫しています。

バイオマスチャック袋 ホワイトスター

※1 ペレット種子

天然素材の粘土鉱物を主成分とする粉を使い、タネを核として均一な球状に形成したものが「ペレット種子」です。いびつな種子や偏平な種子や微細種子をペレット化することで扱いやすくなり、機械を使って播種することができるため作業効率がアップします。

ペレット種子

※2 カーボンニュートラル

環境に関する用語で、CO2排出量を削減するための植林や再生可能エネルギーの導入など、人間活動におけるCO2排出量を相殺すること。2020年10月に行われた、菅前総理の所信表明演説で「我が国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします」と表明しています。(CO2だけに限らず、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを含む「温室効果ガス」)

“タネ”は生き物です。そのため包装資材は、バリア性、特に防湿性が重要になってきます。今回は、そのバリア性を向上させ、かつバイオマスプラスチックを一部に使用することで、SDGsに貢献できるECOなペレット種子用チャック袋をご提供できることになりました。また、環境に配慮するとともに、使用して頂く方々の負担を少しでも減らしていきたいと考えています。

今後も、第2弾、第3弾のSDGsに対応する包装資材を検討しています。タキイはこれからも、自然環境を大切にし、様々な角度から人々の食と健康に貢献していけるよう努力してまいります。