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2022.05.20

〜5月22日は国際生物多様性の日〜
野菜を栽培して初めて知った!
意外と知らない 野菜の畑でのシルエット

5月22日は国際生物多様性の日。自宅で花や野菜を育てることも多様性を学ぶきっかけになります。そこで今回は、家庭菜園デビューをする方が、あっと驚くような“意外と知らない 野菜の畑でのシルエット”をご紹介します。

●剣のように成長する“オクラ”

グリーンソード
オクラの栽培風景
『グリーンソード』

ネバネバした食感と五角形の切り口が特徴のオクラ。ビタミンやミネラルを多く含む、栄養価の高い野菜です。オクラの成り姿はトウガラシのように尖っている先端が、下向きに成長すると思っている方も多いのではないでしょうか?写真のように尖っている方が上を向いて成長していく姿は、まるで剣のようです。その姿から、タキイ種苗では『グリーンソード』(緑の剣)という品種名がついたオクラもあります。

また、アオイ科のオクラは、ハイビスカスと同じ種類の植物です。ハイビスカスに似た黄色の花を次々に咲かせる姿を楽しめるのも家庭菜園の醍醐味の1つです。

アオイ科オクラ花

“ズッキーニ”はつるなしカボチャ

ナスのような食感で油炒めや揚げ物、煮物などに使用されるズッキ−ニ。見た目はキュウリを太らせたように見えますが、実は「つるなしカボチャ」と呼ばれています。ズッキ−ニの成り姿は、見た目がキュウリに似ているので、茎にぶら下がって成るイメ−ジでしょうか?実は、地面から上に伸びる太い茎に成ります。花が咲いた後、5〜7日程度で、長さ20〜25cmくらいの若い果実を収穫します。

ズッキーニの花
ズッキーニの花

また、ズッキ−ニは花も食べられる野菜で、「花ズッキ−ニ」はその名の通りズッキ−ニの花のことです。花が咲いている早朝のうちに収穫して食べます。小さなズッキ−ニが付いたまま収穫する雌花も、雄花も両方食べられます。花にチ−ズを詰めて揚げ、フリッタ−にして食べるのが主流で、ちょっとしたおつまみに♪

ズッキーニの栽培風景
ズッキーニの栽培風景

●まるで落ちた花から実が生まれる!?漢字の通り“落花生”

“ピーナッツ”として耳にすることが多い落花生は、料理やお菓子に幅広く使える栄養たっぷりの野菜です。黄色い花が咲いた後、花の付け根にある子房柄(しぼうへい)が長く伸びて地中に入り込み、その先端部分がふくらんでさやができます。この様子から「落花生」という名前がつきました。家庭菜園であれば、土から掘り起こして収穫する楽しみも味わえます。

落花生の花
落花生の花
落花生の収穫
落花生の収穫

●これはブーケ!?“ブロッコリー”のお花

ブロッコリーの花
ブロッコリーの花

黄色の花をまるでブーケのように咲かせるのが「ブロッコリー」です。ブロッコリーといえば、いつも皆さんが食べている部分はどこかご存知でしょうか?じつは、この黄色い花の“つぼみ”なんです。緑色の粒の1つひとつがつぼみ、それらが集まったものを“花蕾(からい)”と呼びます。

花が咲く前に収穫する野菜なので花を咲かせた姿は、普段あまり目にすることはないかもしれません。
つぼみを食べる野菜は、ほかにもカリフラワーやミョウガがあります。

花蕾

●別名は子持ちキャベツ!?“芽キャベツ”

芽キャベツといえば、“キャベツの若い芽”と思っておられる方も多いかもしれません。写真のように、ひとつの茎にぎっしりと連なっている姿は意外と知られていません。

芽キャベツはキャベツの若い芽ではありません。見た目はキャベツと似ていますが、ケールから分化する過程でブロッコリーやキャベツなどとともに派生した別の野菜で、生育中の姿にも違いがあります。

キャベツは株の中央の芽が結球してできるのに対し、芽キャベツは茎と葉の付け根にできる“わき芽”と呼ばれる部分が結球します。品種によっては1つの株から50〜90個も収穫することができます。その姿から、別名“子持ちキャベツ”とも呼ばれています。

芽キャベツ
芽キャベツの栽培風景
芽キャベツの栽培風景