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2022.12.08

2022年度 新品種
うどんこ病耐病性で作りやすい黒皮多収種
カボチャ『グラッセ』を新発売

タキイ種苗は、うどんこ病耐病性で作りやすい黒皮多収種カボチャ『グラッセ』の種子を販売します。

近年の夏は、猛暑やゲリラ豪雨などでカボチャの栽培環境が悪化しています。現場ではうどんこ病が多発し、早期に葉が枯れ上ってしまうリスクも高まっています。枯れ上りが早まれば、果実の肥大不足や品質の劣化をもたらすほか、葉による日よけ効果が期待できず果実が直射日光にさらされて、日焼け果の発生が助長され、果実品質の低下や腐敗を誘発してしまいます。こうしたリスクが高まる一方で、減農薬・無農薬栽培といった青果物の「安全・安心」を求める消費側の要求はさらに高まっていくと予想されています。

減農薬栽培が可能なレベルでの、高度なうどんこ病耐病性を付与することで、多収が期待でき、良好な食味を持ち合わせた品種の育成を目指しました。北海道をはじめ主要な産地で試作を行った結果、『えびす』並の多収性と食味のよさ、減農薬栽培実現によるコスト削減を提案できる点を確認し、『グラッセ』として新発売します。
草勢がやや強く、水田から転換圃場のような不良環境気味な条件下でも、栽培に取り組める品種です。

カボチャ『グラッセ』
カボチャ『グラッセ』

品種特性

  • ●うどんこ病耐病性
    うどんこ病耐病性(特許第6306252号)を持つため、栽培後半までのつるもちが極めて良好。減農薬栽培や省力栽培にも向く。
  • ●収量が安定する
    着果がよく果実肥大力にすぐれるため多収。
    果実重量は1.7〜1.9kg程度。
  • ●肉質は粉質と粘質の中間系
    外観は黒色果皮で、肉質は粉質と粘質の中間系で甘みがありコクのある風味でバランスがよい
  • ●高い環境適応性
    草勢はやや強い程度で着果も安定するため、つるボケしにくい。
左側が『グラッセ』、右側がうどんこ病が発生した従来品種の圃場
↑左側が『グラッセ』、右側がうどんこ病が発生した従来品種の圃場

価格

品種名 量目 希望小売価格(税込み)
グラッセ 小袋(9粒) 468円
100粒 4,510円
500粒 20,020円

※価格は、リリース配信時(2022年12月)の税込価格です。

適期表

適期表